Xiaomiの激安ハイスペックスマホ「Pocophone」が登場 実機を触ってみた:山根康宏の海外モバイル探訪記
一部の国ではXiaomiは安物のイメージが付きまとってしまっています。もちろん製品は同じ価格帯のモデルと比べるとはるかに優れているのですが……。そんな同社が新たに立ち上げたブランドが「Pocophone」です。
コスパに優れたハイエンド機を次々にリリースしている中国のXiaomi(シャオミ)ですが、実際の売れ筋は日本円で2万円を切る超低価格モデル。コスパはいいのですがブランド的には「うーん、どうかな」と思えてしまうのが残念なところ。一部の国ではXiaomiは安物のイメージが付きまとってしまっています。もちろん製品は同じ価格帯のモデルと比べるとはるかに優れているのですが、「安い」イメージが浸透してしまった今、それを払しょくさせるのはなかなか大変です。
そんなこともあってか、Xiaomiは新たに別のスマートフォンブランドを立ち上げました。それが「Pocophone」です。最初のモデル「F1」はプロセッサがSnapdragon 845、メモリ構成は最大メモリ8GB/ストレージ256GB、カメラはアウトが1200万画素+500万画素、インが2000万画素、6.18型(1080×2246ピクセル)ディスプレイ搭載とかなりの高性能。それでいて、価格は筆者の住む香港で6GB/128GBモデルが2799香港ドル(約4万円)と激安です。
Xiaomiのハイエンドモデルといえば「Mi」や「Mi Mix」シリーズがあるものの、低価格ラインの「Hong Mi」と名前の差別化ができていません。Pocophoneという一見すると突拍子もないネーミングは、従来のXiaomi製品とは全く違うモデルということをアピールしたいのでしょう。
基本機能はそのハイエンドラインMiシリーズの「Mi 8」とほぼ変わらないのですが、落ち着きのある背面カラーに若干の重量を持たせることで高級感を与えてくれます。Mi 8は175g、Pocophone F1は180gですが、背面の触り心地と相まって明らかにF1の方が質感は高いと感じました。
カメラはスペック相応でしょうか。明るい室内では性能差は感じられないかもしれません。夜景や暗い室内での撮影もぜひ試してみたいもの。CPUが高速なのでカメラのレスポンスはかなり良いでしょう。
UI(ユーザーインタフェース)はカテゴリーごとにアプリを分類してくれる他、アプリアイコンの色から自動で分類されます。アプリのアイコンは形状だけではなくその色も覚えている人が多いでしょうから、この区分けは悪くないかも。「LINEしよう」と思ったら、緑のアイコングループを開けばいいのですから。
筆者はXiaomiスマートフォンの初号機からいじってきましたが、性能が高くても本体の質感が価格相応で安っぽく感じられるものが大半でした。しかしPocophone F1は製品名だけではなく本体仕上げも今までのXiaomi製品とは異なる、1つ上のモデルを目指したものだと感じられます。このF1なら日本のSIMフリーマーケットに出しても十分受け入れられるかもしれませんよ。
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