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30万円もする中国の超高級スマホ「8848」とは?山根康宏の海外モバイル探訪記

最近のスマートフォンはカメラ機能にフォーカスした新製品が次々と登場しています。しかし中国には独自の世界観で製品を展開しているメーカーもあるのです。「8848」のブランド名で高級スマートフォンを販売しているEverest Mobileもその1つ。

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8848
中国で販売されている8848の超高級スマホ

 最近のスマートフォンはカメラ機能にフォーカスした新製品が次々と登場しています。しかし中国には独自の世界観で製品を展開しているメーカーもあるのです。「8848」のブランド名で高級スマートフォンを販売しているEverest Mobileもその1つ。一体どんな製品なのでしょうか?

 8848は傷の付きにくいサファイアガラスをディスプレイに採用し、本体は本革張りなど高級素材を使った仕上げにしています。かつて存在した「VERTU」と同じ、富裕層向けのスマートフォンとして一定の人気を保っています。本体形状は縦に長い六角形で、他にはあまりないデザインをしています。

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六角形を縦に伸ばした本体形状

 背面を見ると、素材別にいくつかの製品がありますが、いずれも本革のため触り心地は最高です。こちらのモデルは指先で触るとやわらかい感触で、高級ソファの表面に触れているような感覚です。現在展開されている「8848 M5」シリーズの中でもこのモデルの価格は1万6999元(約28万円)ながら標準的な価格。

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ふっかふかの革張りの「M5」。約28万円だ

 これでは高すぎるという人のために、こちらのモデルなら9999元(約16万6000円)。値段の差はほぼ素材の差といえます。なお、プロセッサはSnapdragon 835、メインメモリは6GB、ストレージは256GB、ディスプレイは5.65型(1080×2160ピクセル)、カメラはアウトが1200万画素、インが1600万画素です。

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9999元の「M5 Classic版」が一番安いモデル

 この背面には時計のようなものが見えますが、小型のサブディスプレイが搭載されているのです。主な用途は時間の表示で、高級腕時計のようなフェースがいくつか用意されており、設定から変更することができます。

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背面のサブディスプレイの時計は変更できる
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設定には多数のフェースがプリインストールされている

 このサブディスプレイはタッチパネルにもなっているので、電話着信時には相手の名前が表示されるだけではなく、ここから電話を取ったり切ったりすることも可能。意外と高機能です。

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背面ディスプレイはタッチ操作も可能。アプリで表示内容もカスタマイズできる

 中国ではHuaweiが出しているポルシェデザインとコラボレーションしたスマートフォンの人気も高く、VERTUも中国だけでほそぼそと事業を継続しています。超高級スマートフォンやブランドスマートフォンは13億の人口を誇る中国では確実に購入者層がいるわけです。8848も1〜2年ごとにモデルチェンジを繰り返しながら、これからも新製品が投入されていくのでしょう。中国のスマートフォンショップなどで8848の実機を見かけたら、ちょっと触らせてもらいたいものですね。

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スマホの高級品にも一定の需要がある中国ならではの製品だ

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