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スマホカメラに1億画素も必要? Xiaomi「Mi Note 10」を使って分かったこと荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(4/4 ページ)

カメラを5つ搭載して、そのうちの1つは1億800万画素という突き抜けたスペックを持つ、Xiaomiの「Mi Note 10」。1億800万画素の実力は本物なのか? 5つのカメラはどんなことをしているのか? これら2つに絞ってレビューしてみたい。

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 1億画素なんていらない、と普通思うじゃない。確かにいらない。まずいらない。でも1億画素あれば、いろんなことができる。4画素分のデータをまとめて1画素にすれば、1億800万が2700万画素に落ちるけど、よりクオリティーが高い写真を作れる。このセンサーのミソはそこだ。

 これ、高画質な2700万画素カメラ、と捉えるだけでも他のスマートフォンよりワンランク上の画質だ。これはよい。いろんなシーンで撮ってみよう。

Mi Note 10
とある古いホテル。明るくない室内なのだけど、この質感やディテール描写はよい!
Mi Note 10
ちゃんとAIが料理と認識してくれた喫茶店のミートソース。色も濃くていい感じにおいしそうだ
Mi Note 10
この角度でもちゃんと顔と認識してくれた。髪の毛のディテールは甘いけど、写りの安定感はなかなか

 面白い。もちろん背景をぼかすポートレートモードや、今のカメラには欠かせない夜景モードもある。

Mi Note 10
ポートレートモードではぼかし具合や美肌のかかり具合も調節できる
Mi Note 10
美肌のかかりかたもスムーズで非常によくできている。髪の毛周りもあまり不自然じゃないのがいい

 夜景モードは露出を変えながら連写することで、ダイナミックレンジを広く撮るというおなじみの仕様。見比べてみると、白トビするハイライト部がしっかり抑えられている。

Mi Note 10
夜景モードはもちろん搭載
Mi Note 10
夜景モードで撮った2700万画素の夜景
Mi Note 10
左が夜景モード。右が通常の写真モードでの撮影。ハイライト部の白トビが抑えられていることが分かる

 夜景モードは撮影後の処理にちょっと時間がかかるけど、その辺はハイエンドとミドルクラスの間の性能って感じだ。でも写りはいい。

 アウトカメラは1億画素で、通常の写真モードでも2700万画素の写真を撮れるという画素数番長であるわけだが、インカメラもすごい。

 インカメラは21mm相当の広角で何と3200万画素。こっちもハンパない画素数である。

Mi Note 10
自撮り中。自撮り時もポートレートモードを使える

 インカメラのポートレートモードで撮った写真がこちら。

Mi Note 10
インカメラも6560×4920ピクセルとでかい。

 ボケ具合も美肌のかかり具合もよい。

 考えてみたら、合計6つのカメラ全てで画素数が違うのか。面白いものである。

 何だかややこしいけど、スマートフォンで撮影してスマートフォンで見るってワークフローだと気にすることはないのか。で、メインカメラは高画質なので拡大して見たり、トリミングして一部を使ったりするのにもいい。

 マクロカメラくらいかな、画質で劣ると感じたのは。

思ったより億万カメラだった

 1億画素と聞いて「ああ、無理やりインパクトを出すために超高画素に振ってきたか」と一瞬思ったのだけど、いざ使ってみると、予想以上にちゃんと撮れてびっくりした次第。108Mモードを無理に使うより、通常の写真モードで2700万画素の画質を味わうのがよいかと思う。すごいイメージセンサーを作ったもんだ。

 元の画素数が多いからこそ出せる画質ってのもあるわけで、手頃な価格でめちゃすごいカメラの端末が欲しいと思ったら、多少動作が重いとこはあるにしろ、真っ先に手を出していいかと思う。けっこう撮っていて楽しかったし。

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