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Today on ITmedia 2004年09月13日 19時55分
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YIG Yahoo! Internet Guide 2000年8月号より
#006 - FTTH(光ファイバー) High Speed Access

ついに家庭に光ファイバー
月額5000円で10Mbps

 大阪から私鉄で約1時間、兵庫県川西市の丘陵地帯に広がる阪急日生ニュータウンに、夢の光ファイバー*1住宅はある。ここは、不動産会社とNTT-ME*2が協力して開発した光ファイバー対応一戸建て分譲住宅だ。宅地造成の段階から一帯に光ファイバーを張り巡らせているため、入居者が希望すれば月額5000円で最大10Mbpsという大容量のインターネット常時接続サービスを受けられる。郵政省とNTTが主導して90年代初めから計画されている次世代通信ネットワーク「FTTH」(Fiber To The Home:一般家庭にも光ファイバー網を引く計画)の先取りといったところだ。

対応住宅の販売は好調
発売日に徹夜組が出る状況

 今回、光ファイバーのサービス対象住宅として販売されたのは「グリーンエステート日生中央」(総戸数は30戸)という区画に建つ十数戸の新築一戸建て住宅だ。販売パンフレットには「美しい花と緑につつまれたイタリアン・スタイルの邸宅街」とうたわれているだけあり、計算されたガーデニング空間の中に地中海風のおしゃれな家が整然と並んでいる。分譲価格は4100万円台が中心とのことだ。

 ならば「この価格の中に光ファイバーの敷設費用*3などが含まれているのでは? だから月額5000円でFTTHが可能なのでは?」という疑問もわいてくる。だが、単純に分譲価格にFTTHが含まれてこの値段になったというわけでもないらしい。

 理由はこうだ。不動産販売には多額の販売促進費用が必要だが、これは通常販売価格に含まれている。だが、物件が早期に完売すれば、それだけ販促費が節約できるので、通常はその分を値引きに充てる。今回の例では、光ファイバーという付加価値をセールスポイントにして早期の完売を達成し、不要となった本来の販促費分をFTTHの施設コストに充当したという。

 その思惑が見事に当たり、発売日には徹夜で並ぶ希望者も出るほどの人気ぶりだったという。このご時世に徹夜組が出るなど珍しいらしく、ほかの不動産業者からもパートナーシップの問い合わせがきているという。

FTTHユーザーインタビュー

好きな時間に好きなだけ使えてライフスタイルが変わった

 今回取材を受けてくれた留田靖久さんは、実に幸せな人だ。地中海風の素敵な一戸建てを購入したら、そこに光ファイバーが引かれていたのだから。「物件そのものや環境を気に入ったことが、この家の直接的な購入動機ですが『光ファイバーだから』という理由も30%くらいはあった」という。

 引っ越し前はモデムを使っていたが「速度が圧倒的に違うので驚いた。以前は定額制プロバイダとテレホーダイの組み合わせで夜中にインターネットしていたが、いまはいつでも好きな時間に好きなだけアクセスできるので寝不足とストレスがなくなった」とのこと。実際に操作してみるととにかく速い。ページにつながったとたん一瞬の間をおいたあとパッと表示される。ブラウザの表示速度が足を引っ張っているような印象すら受ける。ただただウラヤマシイ…。

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