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Today on ITmedia 2004年09月13日 19時55分
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YIG Yahoo! Internet Guide 2001年5月号より
#014 - 光・IP通信網サービス(仮称) High Speed Access

東京と大阪のごく一部の地域
試験サービスとの位置付け

 NTTが90年代の初めから次世代通信のあるべき姿として思い描いていたFTTH(Fiber To The Home :家庭に光ファイバー*1を引くこと)サービスがついに始まった。名称は「光・IP通信網サービス(仮称)」。6か月の試験サービスという位置付けで、東京と大阪の中心部の、一部電話局のエリアを対象に実施されている。

 3つのメニューからなり、中心的な存在である「基本メニュー」は月額1万3000円、より高速な「高スループットメニュー」が3万2000円、最も安価な「集合住宅向けメニュー」が3800円となっている。接続速度は、最大で10Mbpsだが、それぞれ複数のユーザーで共有し、その共有人数の違いが料金の差となっている。共有数が多ければ、それだけ1ユーザーあたりの通信速度は低下する。

プロバイダ料金は別途
配管工事が必要な場合も

 サービス料金にはプロバイダ料金は含まれておらず、たとえば「ぷらら」では基本メニュー対応コースが月額5450円なので、総額1万8450円となり一般ユーザーにはまだまだ敷居が高い。初期費用として、契約料800円、工事代金2万7100円(集合住宅を除く)が必要だが、この料金にはユーザー宅内のONUの設置位置までの配線代金が含まれている。ただし、配線工事*2は建物の状況により、その手法がさまざまなため、工事担当者が現場を確認して、別途工事費が必要になる場合もある。

 なお、最も安価な集合住宅向けメニューは、個人で申し込むというよりも、オーナーや管理組合など、マンション単位での導入になる。ちなみに、このメニューの場合、光ファイバーは建物の入り口部分までで、建物内の各戸にはHomePNAなど別の方式を利用して回線を引き回す。

 試験開始から3か月たった3月上旬で、NTT東日本エリアで、約300件の申し込みがあり、開通あるいは開通に向けた準備を行っているユーザーが60件、そのうちの約半分が個人ユーザーだという。

光・IP通信網サービス ユーザーインタビュー

OCNより安くてはるかに高速
 東京都品川区で「光・IP通信網サービス」を導入した相栄電器の瀬井裕太郎常務に感想をうかがった。ソフト開発を行う同社では、米国の取引先と頻繁に数十Mバイト以上のファイル転送を行う必要がある。「最大で4Mbps弱のスピードが出た」「半日かかっていたマスターの転送も10分ぐらいで終わる」と、瀬井常務は従来利用していたOCNエコノミー*3(128Kbps、3万2000円)との違いを喜んでいる。導入費用はNTTの基本工事費用以外に、4万円のルーターとその設定費用として3万円。それ以外に「ONUや分配器の設置のため壁に板を張って棚を作る工事を内装業者に依頼した」という。


賃貸ビルの1階オフィス奥に設置されたONU。NTTに仕様を指定された専用の台に設置している。社内LANとはPPPoE*4対応ルーターを介してつないでいる

 実際にパソコンをお借りして試してみると、光ファイバーのパワーは圧倒的で、QuickTimeのフルスクリーン動画が極めて滑らかに、待ち時間なしに再生された。次世代のテレビ放送を垣間見た気もする。このような大容量回線を1ユーザーで利用する場合、パソコンの処理速度が追い付かなくなることの方が心配であった。

相栄電器 常務取締役
瀬井裕太郎氏
取材したオフィスは従業員15人ほどの事業部。プロバイダはぷららで、基本メニューを利用している。「OCNエコノミーより安いのに速い」と満足している

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