デビュー以来変わらないロングヘア。「たまに飽きて変えようかとも思うけど、切ったら絶対後悔するって分かってるから、やっぱり切らない」 |
一曲の中に日本語、英語、北京語それぞれのブロックがある「Mr.No Problem」の詞はとてもユニーク。「スタッフの人が使ったNo Problem!という言葉がヒントになってできたの。日本語がうまくないから英語や北京語にしたんじゃなくて、言いたいことにピッタリしてておもしろいから、ね」
いい感じの音の重さがあって、ノリのいいロック。70年代の伝説的ロックグループ「四人囃子(よにんばやし)」のメンバーでもあった佐久間正英氏が、ビビアンさんの声にほれ込み、新ユニットのボーカルに決定したという。
「メンバーみんながすごいプロで、演奏もうまいし、私も楽しんでがんばってるよ〜。ロンドンでのレコーディングもいい雰囲気でできたし、アルバムの曲も全部ステキ! きっと多くの人に気に入ってもらえると思う」
彼女にとって、ロンドンは大好きな街の一つ。台湾と日本の行き来のほかに、昨年のジャッキー・チェンとの共演映画でのトルコロケなど旅の機会は多い。
「ロンドンのスゴイところは、古い建物とかがいまの風景の中にしっかり生きているところ。それも、新しいものに押されてやっと残っているのじゃないから。ロンドンのそこが好き。私、好きな国や街はいっぱいあるけど、愛してるのは台湾と日本。日本には、もう“来る”のじゃなくて、“帰ってきた”って感じるの」
「このスカート、かわいい!」。クルリと回って裾をひるがえして見せ、そのまま座り込んで話に熱中。明るくて真剣な、彼女らしさがのぞく一コマ |
パソコンも台湾製と日本製、両方でトライしてきた彼女。もちろん海外などへの移動にもノートパソコンを荷物に加える。
「忙しくて結局触らずに帰るときもあるけど(笑)。世界中どこにいてもインターネットで台湾や日本のニュースが見られるし、家族とメールのやり取りもできるから、寂しくないでしょう。あっ、あのね、バースデイプレゼントもパソコン、Macなの!」
取材が行われたのは誕生日(3月19日)の約一週間前。
「友だちがMacを贈ってくれる約束で、すごく楽しみにしているの。いままでずっとWindowsを使ってたんだけど、今度はMacにも挑戦! 音楽を作ったり、最近ずっと持ち歩いてるデジカメで撮った写真もインターネットで送ったりできるように、いろいろ試してみるつもり」
女優、歌手、作詞、次は作曲にチャレンジ?
「う〜ん、できたらいいな。音楽はとても好きだから」
撮影中もスタジオでかかったThe D.E.P.の曲に合わせて、思わず体がリズムを刻む。アルバムリリース後には、ライブツアーの予定もあり、このバンド活動にノッているビビアンさん。
「メンバーはみんな年上だけど、音楽するときの気持ちは同じ。だから若い人も、年上の人たちも、ぜひライブに来てほしいな」
国籍も年齢も超えて人のハートに響くボーカル。ステージの彼女にも、会いに行きたい。
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