News 2002年2月21日 11:59 PM 更新

世界初の蓄積型双方向放送「ep」,5月スタート 端末は7万円台から

家電各社らが出資するイーピーは2月21日,デジタル放送(BSデジタル/110度CSデジタル),セットトップボックスに内蔵されたHDD,インターネット,という3つのメディアを統合した世界初の蓄積型双方向サービス「epサービス」を,今年5月から段階的に開始すると発表した。

 家電各社らが出資するイーピーは2月21日,デジタル放送(BSデジタル/110度CSデジタル),セットトップボックスに内蔵されたHDD,インターネット,という3つのメディアを統合した世界初の蓄積型双方向サービス「epサービス」を,今年5月から段階的に開始すると発表した。110度CSデジタル放送「ep放送」は,今年4月1日よりスタートする。

 都内で行われた発表会で挨拶に立った同社の戸田長作社長は「世界初の蓄積型双方向サービスが,いよいよ4月1日よりスタートする。epサービスは,時間と距離から解放する新しいサービス。放送・通信・蓄積という3つのメディアをシームレスに融合することによって,新しいライフスタイルを提供する。

 従来のデジタル放送サービスに加えて,好きなときに好きな番組を瞬時に取り出して視聴したいというニーズは蓄積型サービスで,さらに詳しい情報を知りたいというニーズは双方向サービスで可能となる。これらサービスの融合によって“思いのままのテレビ”を実現する」と,新しいサービスをアピールした。


「epサービスで“思いのままのテレビ”を実現する」と語る戸田社長

 放送・通信・蓄積という3つのメディアが融合することによって,どのような新しいサービスが生まれてくるのだろうか。

 「例えば,放送でコンサート番組を見ているユーザーがepボタンを押すと,HDDに蓄積されたアーチスト情報やCD/DVD情報を入手することができる。その蓄積情報をさらにクリックすると,アーチストのグッズ購入やコンサートのチケット予約などがインターネットを利用した通信で可能となる」(戸田社長)。

 epサービスは会員制のサービスで,初回の加入料金は3000円,会費(epサービス会費+ep放送視聴料)は月額で1000円となる。epステーションとBS/110度CS兼用パラボラアンテナ,電話回線があれば,誰でも入会することができる。「2003年までに100万世帯,2005年には300万世帯(1000万ユーザー)の会員獲得を目標としている」(戸田社長)。


epサービスの仕組み

 ep放送は,epプラザ放送/蓄積/通信融合サービスへの導入ポータル「ep055」,生活情報&エンタテインメントチャンネル「ep056」,ep会員向けデータ蓄積サービス「ep蓄積チャンネル」の3チャンネルがある。ep056の番組は,4月1日のサービス開始当初は,約40コンテンツが用意される。

 データ通信を利用した双方向サービスは,すでにBSデジタル放送などで実現されている。ep放送と,これまでのデジタルデータ放送と最大の違いは,内蔵HDDでプロバイダエリアとして確保される「epエリア(20Gバイト)」を使ったep蓄積チャンネルだ。

 ここには,ショッピングや旅行情報,趣味・生活情報などのデータが自動的に蓄積(保存)され,利用者は放送中でなくてもコンテンツを見たり,ショッピングやメールなどネットサービスを利用できる。

 「ep蓄積チャンネルと,ep055/ep056という2チャンネルがシームレスに連動することによって,より楽しい番組構成となる。サービスは今年5月より段階的に開始し,順次内容を充実させていく。そして2004年以降には,映画や音楽,ゲームなどのコンテンツ配信にも対応していく予定」(戸田社長)。


ep蓄積チャンネルと,ep055/ep056というチャンネルがシームレスに連動

 データ放送には,BSデジタル放送などで利用されているBML(Broadcast Markup Language)を機能アップした拡張BMLという新しいページ記述言語規格が採用された。拡張BMLではHTML3.2相当のタグを付けられるので,インターネット上に溢れているHTMLコンテンツを一部コンバージョンするだけで,epサービス用コンテンツとして使うことができる。「将来的にはHTML4.0相当の機能をサポートする予定」(戸田社長)。

 発表会場では,松下電器産業,東芝,日本ビクター,シャープの4社が,専用受信機「epステーション」を展示。価格は7万9800〜8万3800円と全機種が10万円を切った。HDDビデオレコーダー+2つのデジタル放送チューナー+モデムというハードの性能だけを単純に考えても低価格な設定となっている。5月17日より順次発売される予定(epステーションの詳細は別記事を参照) 。


専用受信機「epステーション」

 epステーションの販売チャンネルとしては,家電量販店や専門店が中心となるが,放送機器であると同時に通信機器でもあるという今回の新受信機の性格から,携帯電話ショップなどでも扱うところがある。

 「サービス開始と同時に,有力な家電量販店/専門店を中心に5000店以上の実機展示を実施。epステーションの取扱ショップは1万店以上に及ぶ。ただし,販売経路は家電とまったく同じというわけではない。多岐にわたるルートで販売していきたい」(戸田社長)。

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[西坂真人, ITmedia]

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