News 2002年12月10日 11:50 PM 更新

“ロボット研究所”が成果を公開――産総研「オープンハウス2002」(3/3)


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癒し系パロちゃんは“ロボットセラピスト”

 「世界一の癒しロボット」としてギネス世界記録にも認定されているのが、産総研人間共存システム研究グループが開発しているアザラシ型ロボット「パロ」。今回の展示会では、その最新モデルが披露された。


アザラシ型ロボット「パロ」の最新モデル。オシャブリが充電器になっている

 癒し系動物型ロボットと聞いて思い浮かぶのが、オムロンが発表した猫型ロボット「ネコロ」。産総研のパロも人工毛皮で全身が覆われており、触覚センサーによって人がなでると反応するところなど、ネコロにソックリだ。


触覚センサーによって人がなでると反応する

 それもそのはず、実はオムロンと産総研はパロの初期モデルで癒し系動物型ロボットの共同研究を行っていたのだ。パロの歴代試作モデルの中には、ネコロのプロトタイプも含まれている。(現在、パロの共同研究は、オムロンではなく日本抵抗器製作所の研究開発子会社マイクロジェニックスに移っている)。


パロの歴代試作モデル。左端にネコロのプロトタイプが

 パロがギネスに認定された理由は、ロボットセラピーの効果が病院や高齢者向け施設での実証実験によって証明されたため。「小児病棟では半年も話しをしなかった子供が笑顔で会話するようになったり、老人ホームでは頑固で気むずかしいおじいさんが人とコミュニケーションを取れるようになったほか、ストレスが減少するという生理的効果も見られた」(産総研)。


老人にもセラピー効果が証明された

 今年2月には、ロンドンの英国立科学博物館でパロが展示されるなど、海外でもこの癒し系ロボットは注目されている。来春には商品化される予定で、価格はネコロ(18万5000円)+α程度になるとのことだ。

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[西坂真人, ITmedia]

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