News 2003年8月4日 11:59 PM 更新

News Weekly Access Top10(2003年7月27日−2003年8月2日)
“コピーワンス・フリー”な4万円弱のHDDレコーダーとは?

コピーワンスコンテンツは、一度録画してしまうとその番組は他の機器に対してコピーできなくなり、「とりあえずHDDに録画しておく」ということが難しくなる。だが、HDDに録画したコピーワンスコンテンツをD-VHSなどに「移動」できる“コピーワンス・フリー”な4万円弱のHDDレコーダーがあるのをご存知だろうか?

News Weekly Top10 7月27日〜8月2日
1位 「コピーワンスコンテンツ」がもたらす弊害
2位 カメラ付き携帯の弊害――“ケータイ先進国”韓国の悩み
3位 新スーパーCCDハニカムの大本命「SR」が登場しない理由
4位 ゲームボーイに挑戦、新携帯ゲーム機「Zodiac」
5位 高まる「秋にゲーム機値下げ」の期待
6位 下半身はCG、上半身は実写──日立がリアルタイム合成技術
7位 “ジオン軍支給品”はムービーカメラとMP3プレーヤー
8位 韓国メーカーが15グラムの「最軽量」MP3プレーヤー開発
9位 Googleキャッシュを利用するクラッカーたち
10位 セレブも訪れるGoogle本社の実態は……?

Weekly Top10 先週のTop10では、謎のライター「赤波子」氏のコピーワンスコンテンツに関する記事が1位にランクインした(ちなみに“赤波子”という名前にピンときた読者は、昔、かなりマニアックな雑誌を読んでいたに違いない)。

 筆者は、アイ・オー・データ機器の「Rec-POT」でBSデジタル放送を“一時的に”録画している。ちょうど1年前、ガンダムをデジタルで録画したくて購入したやつだ。映画などRec-POTに録画したコンテンツは見終わったらすぐに上書きしてしまうのだが、それでも最近は魅力的なコンテンツが多く、そしてゆっくりTVを見る時間がなかなか取れないことから、HDDには未視聴のコンテンツがどんどんたまっていってしまうことが多い。

 D-VHSデッキを買うか、もう一台Rec-POTを増やすか(Rec-POTはデイジーチェーンで複数台接続できる)、それともデジタル録画はあきらめて安くなったDVDレコーダーにアナログ録画するか。それが、最近の悩みの種になっていた。

 赤波子氏の記事にあるように、BSデジタル放送のほとんどがコピーワンスに移行するとなると、わが家のデジタルコピー計画は大幅な路線変更が必要となる。なぜなら、Rec-POTはD-VHSと同じ「録画機」として認識されるため、コピーワンスコンテンツのデジタルダビングはRec-POT内までとなってしまうからだ。

コピーワンス・フリーなepステーションが3万9390円!

 とりあえず気になるコンテンツをHDDにかたっぱしから記録し、残したいと思うものだけD-VHSなどにデジタルダビングするというのが理想なのだが、コピーワンスが広まると、Rec-POTではそれができなくなる。なにかいい方法はないかと探していたら、意外なところに答えが見つかった。

 それは、昨年2月に鳴り物入りで登場したものの、サービス後はいま1つパッとしない「ep」だ(epサービスは多くの読者が忘れているかもしれないので、詳細は別記事(1)(2)を参照して欲しい)。

 ep専用端末(epステーション)は、デジタル放送(BSデジタル/110度CSデジタル)のチューナーと60Gバイト以上の内蔵HDDを搭載し、ep放送の蓄積サービスに使うスペース(20Gバイト)以外は、HDDビデオレコーダーとして使用できる。松下電器産業、日本ビクター、東芝、シャープの4社がepステーションを提供しているが、このうち松下のEP-P100とビクターのEP-V100が、コピーワンスコンテンツのデジタルダビングに対応しているのだ。

 EP-P100/EP-V100では、D-VHSなどにデジタルダビングされた時点でHDD内のコピーワンスコンテンツは削除され、コンテンツの複数コピーを防ぐ仕組みになっている。このシステムを、ぜひ他のデジタルレコーダー製品にも取り入れてもらいたい。

 ところで、8月1日から8月11日までの間、epメールマガジン会員を対象に「epステーション販売1周年記念感謝セール」が行われており、コピーワンス・フリーなEP-P100(7万9800円)が、epワイヤレスキーボード(EPK-100)とのセットで3万9390円で購入可能になっている。しかも、このキャンペーンでは、3000円のep加入料が無料で、月額380円のep会費も1年間タダという特典つきだ。

 残念ながら、キャンペーンの応募資格があるのは、7月31日時点でepメールマガジンの会員だったユーザーだけ。「epに興味があってメールマガジンに登録したけど、7月末までepサービスに加入していなかった」という極めてニッチなユーザーのみが対象になっている。ちなみに筆者もそのニッチなユーザーの1人で、さきほどこのキャンペーンに申し込んだ。先着200人に無事滑り込めたら、EP-P100の“いまさら”レビューでも、お届けしようかと思っている。

[西坂真人, ITmedia]

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