SAP、Retekの買収提示額引き上げでOracleに対抗

[ITmedia]

　ソフト提供企業の米Retekに対し、独SAPと米Oracleが対抗する買収提案を持ち掛けている問題で、SAPは3月17日、Retek株式の公開買い付け価格を先月の提示額より29％上乗せして1株当たり11ドルに引き上げたと発表した。これを受けてRetek取締役会は全会一致でSAP提案の受け入れを株主に勧告したとしている。

　SAPは先月、1株当たり8.5ドルでRetekを買収する合併合意を交わしたと発表。今回これを11ドルに引き上げるとともに、合併合意に盛り込んだ契約解除手数料も1500万ドルから2500万ドルに引き上げた。

　Oracleは8日、SAPに対抗して1株9ドルでRetek株式の公開買い付けを開始すると表明している。これに対してSAPは、今回提示した1株11ドルという価格は、Oracleの提示額よりも22％高く、16日のRetekの終値に約5％上乗せした額になると指摘した。

　SAPの公開買い付け期限は4月1日。これが最善かつ最終の提案になるとSAPは言明している。