森永卓郎×ネクスト SNSを超える「Lococom」ってなに?経済アナリスト森永卓郎が聞く(後編)(1/2 ページ)

SNSとしての基本機能に加え、家計簿やスケジューラといった「自己管理機能」、地域の情報をユーザーが寄せる地域コミュニティ「My Town」、地域のお店が利用する「店ブログ」を持つLococom(ロココム)。その魅力とは?

» 2006年11月01日 00時00分 公開
[PR/ITmedia]
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連載第1回: 森永卓郎×ネクスト SNSの現在、そして次の一歩

今最も注目を集めるインターネットサービス「SNS」。このホットな分野に、不動産情報サイト「HOME'S(ホームズ)」で有名なネクストが参入。地域情報をコアとした“LNC”をキーワードに、コミュニティサイト「Lococom(ロココム)」をスタートする。SNSの課題とは何なのか、これからのコミュニティのあり方とは?


 SNSとしての基本機能だけでなく、Lococomは3つの特徴的なサービスを統合している。家計簿やスケジューラといった「自己管理機能」、地域の情報をユーザーが寄せる地域コミュニティ「My Town」、地域のお店が相互に、また来店者とコミュニケーションを取っていく「店ブログ」。こうした機能はどんな意図で作られ、利用者にどんな利便性を提供するのか。

 経済アナリスト森永卓郎氏が、Lococom事業部長の金相集(キムサンジプ)氏に新サービスの魅力を聞いた。

地域をキーワードに、男性も趣味を話し合える場を──My Town

 Lococomに参加すると、自分が住んでいる場所(Living Town)、働く場所(Working Town)、興味を持っている場所(Interesting Town)を登録できる。この地域を切り口としたコミュニティを用意しているのが、Lococomの大きなポイントだ。


 画面の真ん中にあるのが口コミ情報の発信源です。例えばラーメン屋の情報が載っていますね。口コミだけではなく、質問とその答えも入っています。

 またHOME'Sの不動産情報も地域別に掲載しています。今後、教育だったり医療だったりを増やしていきたいのです。口コミ情報だけに頼りきりではいけないと思うからです。情報のクオリティを担保できる空間も必要だと思うのです。

ネクスト Lococom事業部長の金相集(キムサンジプ)氏

森永 地域別にコミュニティを立ち上げるというコンセプトはよく分かる。いい方向ですね。主婦の人たちは現在、もっと不便な方法で口コミ情報を交換したりしているわけですが、日本の男性は会社に行ったきり帰ってこなくて、地域に存在感を示していない人が多いといえます。そういう人たちは入ってこられるのでしょうか?

 確かに女性よりの機能やサービスなのですが、コミュニティのライフサイクルを見ると、最初は女性が参加しつつ、そこに男性が入ってくる仕組みがこれまでの流れです。しかし本当に地域のことを考えてくれるのだろうか、というところに問題があって、そのためには男性が好むような、例えば株価がここで見られる──家計簿の拡張版のようなものを付与していったり、スケジュールの共有機能もビジネスマンが使えるようなモバイル機能を付けていったりというような機能追加は考えています。

 男性の場合は、Lococomの3エリアの中で、「Working Town」が中心になるのでしょうね。例えば、働いているこのトリトンスクエアの周辺でおいしいラーメン屋がないかなとか、社員と飲みに行くときにちょっと口コミ情報を見てみたいなとか、新しいお店を開拓したいなとかそういうニーズはあると思っています。

経済アナリスト森永卓郎氏

 また趣味が釣りだったりした場合、1時間圏内で行ける場所で穴場のポイントはどこかないのか。これは男性同士のコミュニティになると思います。男性も興味関心のあるエリアはありますので、コンテンツを生成して導けば活性化すると思っています。

森永 「マイタウン」の分割区分は市区町村くらいなのですか?

 市・区・群の規模です。全国を1200強くらいに分けています。

森永 では政府が最終的に想定している市区町村の数──1000くらいにすると言っているのですが、それに近いですね。

SNSだけではない、つながれる自己管理機能

 自己表現をし続けなくてはいけないことが負担にもなる従来のSNS。Lococomでは、ユーザーの自己管理機能を盛り込むことで、日常の生活を送りながら自然と情報発信が可能になっている。その中でも特徴的な、「家計簿」「スケジュール」「アルバム」の各機能とはどんなものなのだろうか。


家計簿

 Lococomには、登録してもらう3つの空間概念があります。個人としてのスペース、お店としてのスペース、その2つが交わる「My Town」です。

 個人のスペースには、機能の1つとして家計簿があります。フォームがあって、その日その日の支出を入力できます。さらに自分が設定した金額に対して、残りがどれくらいで、1日あたりどのくらい使えるのか、常にアラートを出して、節約や有効的な管理が行えるようになっています。

 さらに携帯電話でも投稿できるようになっています。つまり買い物をしたら、すぐに登録できるわけです。特徴的な機能は家計簿の比較機能です。例えば「埼玉地域の男性」、年齢、職業などを入れて、自分とその地域の似た人たちとの比較が可能になっています。

森永 この機能が、有料のプレミアムですね。

 はい。ですが、すべての機能をプレミアム用にするのは我々のポリシーに反しています。自分が住んでいる地域とは無料で比較できる。ただし他地域の動向も知りたい──というときは有料サービスの1つのメニューとして予定しております。

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提供:株式会社ネクスト
制作:ITmedia ニュース編集部/掲載内容有効期限:2006年11月16日