ITmedia WebARENA Soloは、ハウジングに近い、柔軟な拡張が特徴ですね。具体的に教えてもらえますか?
以前は、1契約につきサーバ1台をお貸しするという共用サーバの延長としての専用サーバのコンセプトでサービスを提供していました。しかしコンテンツがリッチ化するとともに、ネットワークに比べてサーバ側の負荷が増えてきました。また最近では、サービスがニュースとして取り上げられると、トラフィックが急増するケースが多くなっています。
お客さまは、こんなときすぐにフレキシブルにサーバを増やし、負荷分散を行うことで、1台のサーバがダウンした場合でも、別サーバに切り替わるといった形で安全性を担保したいと考えます。これに応えるため、サーバを増やすことのできるような拡張性を担保できるサービス体系にしました。
こうした拡張を行う際は、メニュー化されているため、サーバを増やした場合のコストが分かりにくくなるといったことはありません。弊社にお申し込みいただくお客さまは、想定されるページビューや利用者数の多い方が多いため、拡張性の高さをご評価いただいています。
初期費用 | 月額費用 | |
---|---|---|
スタンダードモデル×2 | 9万9750円×2 | 9万4500円×2 |
ハイスペックモデル | 11万7000円※複数台契約のため3万円減額 | 12万7050円 |
共用ロードバランサー | 2万6250円 | 1万290円×2 |
共用ファイアウォール/ウイルスチェック | 3万6750円 | 2万6250円×2 |
サービス監視 | 0 | 3150円×3 |
プロセス・リソース監視 | 7875円×3 | 1575円×3 |
計 | 39万8625円 | 40万3305円 |
ITmedia ハウジングではなく、ホスティングを選択するメリットはどのあたりにあるのでしょう?
例えばハウジングの場合、お客さまが機器を調達し、設計を行い、構築までを行わなければなりません。そのため、環境構築の自由度は当然高いのですが、サービスインまでのスピードが、ホスティングとは大きく違ってきます。調達から考えると、2カ月程度の期間はかかってしまうのではないでしょうか。調達から設計、構築をすべてマネージドサービスとして、事業者が提供するケースも増えてきていますが、そういった場合はたいていSIのような形になります。また、ロードバランサを機器として購入すると、スペックにもよりますが、数百万円のコストが確実にかかります。しかし、そこまで専用のロードバランサが必要な場合はほとんどありません。
WebARENA Soloでは新規開通の場合、10〜15営業日で負荷分散機能を含めてサーバ環境を提供できます。ファイアウォールとは違い、ロードバランサーの場合、運用実績がないとサービスとしてなかなか提供できません。提供していても、SIer的な要素が入っており、料金体系が複雑なケースがほとんどです。WebARENA Soloの場合、サービスをメニュー化し、お客さまに発生するコストをできるだけ分かりやすくした形で提供するというのがコンセプトになっています。
ITmedia 規模の大きなお客さま──というと、どのくらいのイメージでしょうか?
WebARENA Soloでいうと、一番大きなお客さんはサーバ6台になっています。このお客さまは、先々拡張でさらにサーバ台数を増やす予定です。サーバのハードウェア的なチューニングをしないのであれば、ハウジングにしなくても、ホスティングでほとんど事足りるのではないかと思っています。しかし、ハウジングへの移行が妥当であると判断される場合は、ハウジングを提案させていただきます。この点は、ハウジング事業も提供させて頂いている弊社の強みであると考えています。
最初にコストよりも信頼性──という話をしましたが、ハウジングに比べると当然コストは安価になります。例えばサーバ3台でシステムを組む場合、月額20万〜30万円くらいは安くなると思います。もちろん長期的に考えた場合に、ハウジングを提供させて頂くほうが妥当な場合もありますが、複数台でのWebサイト構築など、これまでハウジングで提供することの多かった分野のニーズに対しWebARENA Soloを提案することで、ご満足いただくケースが多いと感じています。
ITmedia 一般的には、ハウジングにするような案件でも、WebARENA Soloの場合はホスティングでできてしまう。そんなイメージですね。
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制作:ITmedia ニュース編集部/掲載内容有効期限:2006年12月14日