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学ぼうかどうか悩むより、まず早く始めてください――サイバー大学吉村作治学長 (1/2)

今春開学したサイバー大学が秋学期生(10月入学)の募集を開始した。完全eラーニング授業とはどんなものなのか。時間にとらわれず受講できるメリットから、社会人の問い合わせも多いという。開学以来これまでの学生の様子や実際の授業の内容はどのようなものなのか、また今後の計画などについて、吉村作治学長にインタビューした。
2007年07月09日 10時00分 更新

学生の高いモチベーションに驚き

ITmedia 春学期は第1期生として500人以上の正科生(4年制大学の学士資格の取得を目指す学生)が入学し、日本で初めてというネットだけの授業が始まって数カ月が過ぎたわけですが、これまでを振り返って、学生の様子などどのように感じていらっしゃいますか。

吉村学長 春学期の正科生のうち、社会人は当初の予想を上回る6割以上を占めています。そのうちの多くがIT総合学部を選択していますがこれは予想通りです。実際に企業に入ってITを一応仕事としてこなしているが、原理や体系的な知識などは積み残してまずは目の前の仕事をやってきた、しかし考えてみると原理やそのほか周辺の問題、例えばコンピュータを使うビジネスは現在どういう広がりがあるのかといったことを学びたいという方がかなりいたわけです。

吉村学長

 一方で、私の授業『エジプトを掘る』は教養科目ではありますが、83人ものIT総合学部生が受けてくれていて、しかも出席率が94%と非常に高いのです。IT総合学部生でも、ただ単にスキルアップのためにITを学ぶだけでなく、教養や知識も得たいと考えている人が多いのではないでしょうか。やはりITは道具であり、これを使って新しいビジネスモデルやコンテンツビジネスを創造していこうと感じている人がいることの表れだと思います。

 完全eラーニングの大学で特によかったと思うのは、出席率が非常に高いこと。モチベーションが高いから、当然そうなるだろうと思ってはいましたが予想以上でした。授業によって高いものもあれば低いものもありますが、全体の出席率は約9割です。一方で、なかには急に仕事が忙しくなってしまって、途中で受講が難しくなった人もいます。サイバー大学の授業料は年額固定ではなく、単位ごとお支払いいただく仕組みになっているのですが(現在1単位2万1000円)、やむをえず履修を途中であきらめても、次学期以降1回に限り無料で再受講できるように配慮しています(正科生のみ)。今回は急に大型プロジェクトが始まって仕事を優先したという人も結構いました。

丁寧な学生へのフォロー体制

ITmedia 学生のフォローはどのように行われているのでしょうか。

吉村学長 授業についての質問は、各科目ごとにQ&A掲示板があり、そこに学生が書き込んで、先生もしくはメンター(ティーチング・アシスタント)が答えます。学生生活に関する疑問、悩み相談に関しては、まず学生と学生サポートセンターがやりとりし、そしてサポートセンターから先生のところに連絡がくるというマルチアングルでやっています。この間、IT総合学部の学生から、「先生の言っていることがよく分からない」という意見が来ました。その学生から、学生サポートセンターにも連絡が来たので、先生とスタッフでどのように対応するか議論しました。何が問題だったのか、私自身がその学生とダイレクトにメールでやりとりもしました。近いうちに大学側の人間が実際に会うことを検討しています。

 また、IT総合学部の授業ではたくさんの図や表が出てくるのですが、著作権の問題などからダウンロードできない設定になっていました。そのために何度も同じ授業を受けることになるので、ダウンロードさせて欲しいという要望をいただきました。学生あっての大学なので要望はなるべくかなえましょうということで、秋学期からは著作権問題をクリアしながら、多くの科目については資料のダウンロードを可能にする方向で進めています。要望には柔軟に対応して学生の利便性を向上させようと思っています。

 このように1つひとつケースバイケースで対応しています。入り口はメンター(ティーチング・アシスタント)か学生サポートセンター、そこで受けたものは担当教員が判断して学部長または学長に相談しています。私は相談を受けたものについてはすべて対応しています。

 このようなシステムで行っているので、内容そのものが分からないというのは非常に少ないですね。たとえば「レポート提出が締め切りに間に合わないのですが、どうしたらいいでしょう。私は単位が取れないのでしょうか」という相談が来ます。それに対しては「そんなことありませんよ、まず忙しい理由をちゃんと述べてください。そうしてくれれば電子メールで期限遅れのレポートとして受け付けますから、担当の教員に相談してみてください」と説明しています。普通の大学ではこうはいきません。期限が過ぎたら、すぱっと終わりです。私は教育においては、こちらの教えたことが学生にちゃんと伝わっているかどうかが重要だと思うのです。期限遅れというペナルティは付けますが、理由があれば提出期間を延ばしてもいいと考えています。

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提供:サイバー教育研究所
企画:アイティメディア営業本部/制作:ITmedia ニュース編集部/掲載内容有効期限:2007年8月8日