Samsungの新「Gear VR」、片手タッチパッドコントローラ付きに
SamsungのGalaxy端末搭載型VR HMD「Gear VR」の新モデルを発表した。物を掴んだりシューティングしたり、音量調節もできる片手式のコントローラが付属する。
韓国Samsung Electronicsは2月26日(現地時間)、スペインのバルセロナで開催のWMC 2017で、VR HMD「Gear VR」の新モデルを発表した。最大の特徴はタッチパッド搭載のコントローラが付属することだ。
本体は発表されたスペックを見る範囲では2016年10月に発売されたモデルと変わらず、視野角が初代の96度から101度に拡大されている。セットして使えるスマートフォンは、GalaxyシリーズのS7、S7 edge、Note5、S6 edge+、S6、S6 edgeとなっている。
付属のコントローラは米Facebook傘下のOculus VRと共同で開発した。片手で使うもので、円形のタッチパッド、2つの丸いボタン(HomeとBackボタン)、Triggerボタン、縦楕円形のボリュームボタンが付いており、対応するアプリで物体を掴んでドラッグ&ドロップしたり、発砲したりできる。これまでボリューム調整とホームに戻る操作はHMD本体側面で行っていた。
コントローラの重さは64.3グラム。AAA電池式なので充電の必要はない。落とさないようにストラップが付いている。
発売段階で、コントローラを使えるコンテンツが70本以上揃う見込み。既存のタッチパッド対応アプリもすべてコントローラ対応になる。Oculusが「Gear VR Controller SDK」を公開するので、開発者は自分のコンテンツをコントローラ対応にできる。
新Gear VRの価格や発売時期についてはまだ発表されていない。
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