価格競争力を高めたラインアップに集約──「dynabook Qosmio D710」:2011年PC春モデル
東芝は、液晶一体型PC「D710」の新モデルを発表した。ボディデザインはそのままで、CPUを強化し、新色がカラーバリエーションに加わった。
“白い”液晶一体型のdynabook Qosmioが登場
2011年の春モデルとして登場するdynabook Qosmio D710のラインアップは、2010年秋冬モデルでCore i5シリーズを搭載した上位モデルがなくなって、下位クラスの1種類に集約された。その一方で、カラーバリエーションとして、従来の「シャイニーレッド」「プレシャスブラック」に加えて、新色の「リュックスホワイト」を用意する。出荷開始は1月下旬の予定で、実売予想価格は15万台半ばとみられる。
CPUは、Pentium P6200(2.13GHz、3次キャッシュメモリ3Mバイト)に強化されたが、チップセットはIntel HM55 Expressと従来と同様だ。システムメモリはDDR3 1066を標準構成で4Gバイト(2Gバイト×2)、最大で8Gバイト実装可能。データストレージは容量1TバイトのHDDを搭載する。光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブとこちらも従来モデルから変わらない。
同社の大画面液晶テレビ「REGZA」を意識したデザインと、テレビをはじめとするコンテンツプレーヤーとして利用するコンセプトはこれまで通りで、21.5型ワイド液晶ディスプレイは、解像度1920×1080ドットとフルHDに対応する。サウンド出力もオンキヨー製のステレオスピーカーを内蔵したほか、高音質補正技術「MaxxAudio 3」をサポート。搭載するテレビチューナーは地上デジタル放送に対応する。
本体に用意するインタフェースは6基のUSB 2.0、ブリッジメディアスロットのほか、映像入力用としてHDMIとD4映像入力を備える。ネットワークは、1000BASE-Tまで対応する有線LANとIEEE 802.11b/g/n準拠の無線LANが利用できる。また、内蔵するWebカメラを利用して離れた場所にいるユーザーの動きを検知してPCを操作する「ジェスチャーコントロール」機能にも対応する。
OSは、Windows 7 Home Premiumで、64ビット版と32ビット版を初期導入時に選択できる。プリインストールのアプリケーションとしてMicrosoft Office Home and Business 2010や、Evernoteを利用してネットワーク上のストレージで画像、動画、ブックマーク、Officeファイルを共有できる「Bulletin Board」が用意される。
dynabook Qosmio D710店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売価格 |
dynabook Qosmio D710 | D710/T5B (3色) | 液晶一体型 | CPU強化 | Pentium P6200 (2.13GHz) | 4GB (DDR3) | 1TB | 64/32ビット版 7 Home Premium | 15万円台半ば |
dynabook Qosmio D710店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV/オフィス | 重量 |
dynabook Qosmio D710 | D710/T5B (3色) | 21.5型ワイド | 1920×1080 | Intel HM55 | DVDスーパーマルチ | CPU統合 | 地デジ / Office Home and Business 2010 | 約8.5キロ |
関連記事
- 2011年PC春モデル:東芝がPC春モデルを発表――“Sandy Bridge”世代の「dynabook」など全21モデル
東芝が個人向けPC「dynabook/dynabook Qosmio」の2011年春モデルを発表した。第2世代Core iプロセッサ搭載機や、NVIDIA GeForce GT 540Mを採用した3D立体視対応ノートPCを投入する。 - 2011年PC春モデル:ボディーカラーを一新して印象を大きく変えた──「dynabook Qosmio T750」
東芝独自の映像エンジン “SpursEngine”を採用するdynabook Qosmio T750は、CPUとHDDのスペックも強化した。 - 2011年PC春モデル:CPU を強化して価格を抑える──「dynabook Qosmio T550」
dynabook QosmioノートPCシリーズに、CPUを強化したにもかかわらず安価になった新しい“型番”が登場した。 - 2011年PC春モデル:3D+BD対応、クアッドコアCPU搭載の高性能ノートPC──「dynabook T551」
東芝のハイスタンダード志向なA4ノートPC「dynabook T551」は、インテルの最新CPUで性能を強化。外部GPU搭載のNVIDIA 3D Vision対応モデルも用意する。 - 2011 年PC春モデル:性能・カラー別に選べる主力のA4スタンダード──「dynabook T350」
東芝のスタンダードA4ノートPC 「dynabook T350」は、PC性能の底上げとともに性能・価格帯別に選択できるようラインアップを強化。従来モデルと同様に赤・白・黒のカラバリも用意する。 - 2011年PC春モデル:実売9万円の11.6型モバイル機――「dynabook N510」
東芝が“ネットノート”と呼ぶ「dynabook N510」は、超低電圧版CPUを搭載する11.6型モバイルPCだ。春モデルではCPU性能を強化しつつ、低価格のラインアップに集約している。 - “REGZA”を意識した、本格テレビ機能搭載の液晶一体型デスクトップ──「dynabook Qosmio D710」
ダブル地デジチューナー搭載の液晶一体型デスクトップPC「dynabook Qosmio D710」は、カラーバリエーションの追加、CPU強化とともにラインアップの幅が広がった。 - 2010年PC秋冬モデル:新命名ルールでラインアップを集約──地デジ対応モデルを強化した東芝の2010年秋冬モデル
東芝は、10月5日に2010年秋冬モデル8機種31モデルを発表した。新しい命名ルールを定め、ラインアップを整理。地デジチューナー搭載モデルの強化を図った。 - 2010年PC夏モデル:東芝、Office 2010搭載の「dynabook/Qosmio」夏モデルを発表――新デザイン、超解像、高音強化、DLNA対応など
3D立体視対応ノートPCを6月7日に発表ばかりの東芝が、dynabook/Qosmioシリーズの2010年夏モデルを一挙にリリースした。6シリーズを6月下旬に発売する。 - 2010年PC春モデル:新型AtomからCore i3/i5搭載ノートPCまで全36モデル――東芝「dynabook/Qosmio」シリーズ
東芝は1月18日、2010年PC春モデルとして「dynabook/Qosmio」シリーズ全36モデルを発表した。インテル最新プラットフォームの採用をはじめ、SpursEngine搭載モデルをボリュームゾーンに投入したのが見どころだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.