アップルが「13インチMacBook Pro Retinaディスプレイモデル」を発売――2560×1600ドット表示、19ミリ厚ボディ:価格は14万4800円から
「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」に13インチモデルが追加された。19ミリ厚のボディに2560×1600ドット表示のRetinaディスプレイ、デュアルコアの第3世代Core i5/i7を搭載する。
MacBook Proファミリーで最軽量の薄型ボディ
アップルは10月24日、ノート型Mac「MacBook Pro」ファミリーの新製品として、「13インチMacBook Pro Retinaディスプレイモデル」を発売した。同日より販売を開始する。
13インチMacBook Pro Retinaディスプレイモデルは6月12日に発表された15インチモデルと同様、光学ドライブのない薄型アルミユニボディを採用する。
本体サイズは314(幅)×219(奥行き)×19(高さ)ミリ、重量は約1.62キロだ。既存の13インチMacBook Pro(幅325×奥行き227×高さ24.1ミリ、2.06キロ)に比べて、フットプリントを縮小しつつ、5.1ミリ薄型化、440グラム軽量化した。15インチMacBook Pro Retinaディスプレイモデル(幅358.9×奥行き247.1×高さ18ミリ、約2.02キロ)と比較した場合は1ミリ厚いが、フットプリントは小さく、400グラム軽い。
液晶ディスプレイは2560×1600ドット表示(409万6000ドット/227ppi)に対応した13.3型ワイドのRetinaディスプレイを搭載。従来の13.3型ワイド液晶(1280×800ドット)に比べて、画面サイズはそのままに、縦と横の解像度をそれぞれ2倍に高めた。300カンデラ/平方メートルの輝度を確保し、コントラスト比は29%向上しながら、表面の反射を75%低減している。液晶パネルの駆動方式は上下/左右で各178度の広視野角に対応したIPS方式だ。
基本スペックはCPUにデュアルコアの第3世代Core(開発コード名:Ivy Bridge)を採用し、2.5GHz(最大3.1GHz/3Mバイト3次キャッシュ)のCore i5もしくは2.9GHz(最大3.6GHz/4Mバイト3次キャッシュ)のCore i7を選べる。メモリは8Gバイトオンボード(1600MHz対応DDR3L)で固定、フラッシュストレージは128G/256G/512G/768Gバイトから選択可能だ。グラフィックスはCPUに統合されたIntel HD Graphics 4000を利用する。ここはクアッドコアCore i7、GeForce GT 650Mを搭載した15インチMacBook Pro Retinaディスプレイモデルと異なる部分だ。
通信機能はIEEE802.11a/b/g/nの無線LAN、Bluetooth 4.0を内蔵。インタフェース類は2基のThunderbolt、2基のUSB 3.0、HDMI出力、SDXC対応SDメモリーカードスロット、ヘッドフォン出力、ACアダプタ接続用のMagSafe 2ポート、720p対応Face Time HDカメラ、ステレオスピーカー、デュアルマイクを備える。
オプションとして、Thunderboltポートに接続するFireWireとギガビットLANの変換アダプタも用意する。
入力環境はバックライト付きキーボードとマルチタッチ対応のガラス製トラックパッドを装備。バッテリーは74ワットアワーのリチウムポリマーバッテリーを内蔵。駆動時間は最大7時間、スタンバイ持続時間は最大30日だ。60ワットのMagSafe 2電源アダプタが付属する。
プリインストールOSはOS X Mountain Lionを採用し、iLife(iPhoto、iMovie、GarageBand)が付属する。
価格は2.5GHz(最大3.1GHz/3Mバイト3次キャッシュ)のデュアルコアCore i5、8Gバイトメモリ、128Gバイトのフラッシュストレージを搭載した構成で14万4800円、フラッシュストレージを256Gバイトに変更した構成で16万8800円だ。
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