中国市場の勢いとノリのよさを感じたアップル製品の祭典:Macworld/iWorld Asia 2013(1/4 ページ)
北京で行われた「Macworld/iWorld Asia 2013」を林信行氏がリポート。未発表の新型iPhone向けケースも多数展示されている。
中国は間もなく米国を抜いて世界最大のiPhone市場となる。その首都、北京で開催されたMacworld/iWorld Asia 2013には、日本で11月1日に公開されるスティーブ・ジョブズの伝記映画「JOBS」(邦題:スティーブ・ジョブズ)で主演を果たした俳優のアシュトン・カッチャー氏も訪問し、トークイベントを行った(関連記事:主演アシュトン・カッチャーが語る、映画「スティーブ・ジョブズ」)。
Macworld/iWorldと言えば、Mac、iPhone、iPodなどアップル製品に関する今では唯一の展示会だ。会場展示の雑感をまとめてみた。
本体より先に次期iPhone用ケースが出展!
かつてのMacworldはMac関連の展示が中心だったが、その後、iPod関連アクセサリが展示の主流になりiWorldと改名。今ではiPhone、iPad関連の展示が圧倒的多数を占めるイベントになっている。その中でも特に多いのがiPhone、iPad用のケースだ。
そんなMacworld/iWorldだが、実は今回のイベント開催は非常にタイミングが悪い。2年ほど前までなら6月ごろに新型のiPhoneが発表されており、北京でのイベント開催のタイミングでは、新型iPhoneとその周辺アクセサリで大盛り上がりになるはずだった。
しかし、2012年のiPhone 5に続いて、2013年の次世代iPhoneもこのイベントが開催された時点では未発表であり、ケース用のアクセサリなどを製造するメーカーとしては、すぐに旧機種となってしまうiPhone 5用のアクセサリしか見せるものがない。
ただ面白いことに、出展者たちとしばらく話せば、大手のケースメーカーならたいていは、すでに次期iPhoneのケースを開発し、量産できる準備は整えていることが分かる。展示はしていないながらも、じっくり話を聞き込んでみると、商談用のサンプルも持ってきているところは多かったようだ。
さらに、中には先走って未発表の新型iPhoneのケースを展示の呼び物にしてしまっているブースもあった。次期iPhoneの1つとウワサされている「iPhone 5C」の名前を掲げていたのは、中国は深センに本社を置くBASEUSだ。同社のMagical Caseは、iPhone 5C専用の横開きフリップスタイルケースになっている。
一方、X-doriaは、カバーケース「Defense 720」シリーズの新商品として、2機種が存在するといわれている次世代iPhone向けのケースを出品していた。
Pinlo Technologyも、次世代iPhone向けのケースを出品していた。新しいiPhoneにカラーリングも合わせたというレザーのフリップスタイルケース「SLICE LEATHER」シリーズは、次世代iPhoneの発売と同時に店頭発売できるよう、日本の大手キャリア系販売店に納品の契約も済ませているという。実際、パッケージには日本語の説明も書かれていた。
説明員の話では、カメラ穴が大きいほうが「iPhone 5S」という名でウワサされている機種用、小さいほうが「iPhone 5C」という名前でウワサされている機種用という話だった。もしかしたら、アップルの正式発表にあわせてシールなどを張って対応するのかもしれない。
ちなみに同社のブースにある次世代iPhone向け製品は、パッケージに収まっていない参考出品の形でなされていたが、その中にはiPhone用バンパー型ケースもあり、ゴールドのものもあった(“iPhone 5S”のカラーバリエーションにシャンパンゴールドが用意されるというウワサもある)。
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