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メガソーラーを中心としたスマートシティ、奈良県で検証開始:エネルギー管理
メガソーラー建設に合わせて、隣接する住宅地で再生可能エネルギーを活用する方法を検討する団体が発足する。奈良県に出力約3MW(3000kW)のメガソーラーを設置し、隣接する住宅街にスマートハウスや電気自動車を導入して効果を検討する予定。
近畿日本鉄道は、奈良県大淀町の「花吉野ガーデンヒルズ」内の自社保有地にメガソーラーを設置することを明らかにした。さらに、奈良県、大淀町、関西電力、日産自動車と共同で、再生可能エネルギーの効果的な活用法を検討する団体を設立した。検討にあたっては、花吉野ガーデンヒルズにスマートハウスや電気自動車を設置し、メガソーラーから得た電力を中心に、再生可能エネルギーを効率良く活用する方法や、緊急時のエネルギー対策を考える。日産自動車が参加していることから、電気自動車を家庭用電源として活用する「Vehicle to Home(V2H)」も導入する可能性が高い。
メガソーラー予定地は面積6万m2。ここに最大出力約3MW(3000kW)のメガソーラーを設置する(図1)。年間発電量は約3000MWh(300万kWh)と見込んでいる。発電した電力は全量を関西電力に売却する。年間売上は1億2000万円と見込んでいる。2013年9月に着工し、2014年3月に稼働を始める予定。
花吉野ガーデンヒルズは1999年にオープンした住宅街。全体の面積は約103万m2で、入居済みの世帯数は304。ここにメガソーラーのほか、救急病院を建設する予定。メガソーラー予定地の隣には、植物工場「近鉄ふぁーむ 花吉野」がすでに稼働を始めている。
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