Sakana AI、SNSで物議を醸した「AI CUDA Engineer」の不備を謝罪 「近日中に改訂版を公開」
Sakana AIは2月20日に発表した技術「AI CUDA Engineer」に不備があったと謝罪した。
Sakana AIは2月21日、20日に発表した技術「AI CUDA Engineer」に不備があったと謝罪した。公開したコードの一部に不具合があったという。近日中にAI CUDA Engineerに関する論文の改訂版を公開する予定。SNS上では、AI CUDA Engineerの不備を指摘する声が複数出ていた。
AI CUDA Engineerは、AIモデルの開発や利用を“AIによって”効率化するのが特徴。米NVIDIA製GPUで並列処理を担うプラットフォーム「CUDA」に、直接命令できる関数「CUDAカーネル」を、LLM(大規模言語モデル)によって効率化。AIアルゴリズムの性能を高められると説明していた。
一方X上では20日から、AI CUDA Engineerの不備を指摘する声が複数上がっていた。例えば米Nvidiaでエンジニアを務めるビング・シューさん(@bingxu_)が、AI CUDA Engineerに関する論文について「誤解を招く箇所がいくつかある」と投稿したほか、米OpenAIに所属するルーカス・ベイヤ―さん(@giffmana)も、AI CUDA Engineerが生成した一部のCUDAカーネルに対し「(従来の)150倍高速になったというのはバグで、実際は3倍遅い」と投稿。米AI関連企業に所属するユーザーからも指摘が出るなど、物議を醸していた。
これを受け、Sakana AIは21日、AI CUDA Engineerについて「見落としがあった」として謝罪した。同システムで生成したCUDAカーネルの評価を行うコードなどに不具合があったと説明。不具合を起こすコードについては修正済みとしており、現在、修正で得た新たな知見を反映するため、AI CUDA Engineerに関する論文の改定作業を進めているという。
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