人型ロボットが華麗に“回し蹴り” カンフーアクションを披露 中国Unitreeの動画が話題に
中国のロボット企業Unitree Roboticsが公開した動画が話題だ。同社のヒューマノイドロボット「G1」が、パンチやキックなどのカンフーアクションを披露している。
人型ロボットが“華麗に回し蹴り”――中国のロボット企業Unitree Roboticsが公開した動画が話題だ。Unitree Robotics製のヒューマノイドロボット「G1」が、パンチやキックなどのカンフーアクションを披露。2月25日にYouTubeに投稿した動画は、3月7日時点で100万回再生を超えている。
G1は等身大の二足歩行ロボットで、高精度な自動姿勢制御を持つ。すでに販売しており、エントリーモデルの価格は1万6000米ドル(240万円、1ドル150円換算)。これまで1台数千万円もくだらなかったヒューマノイドロボット市場において、低価格を実現している。G1は、上半身の動きに模倣学習、下半身に深層強化学習を活用。後者はシミュレーション環境で数千体の仮想ロボットを動かし、成功と失敗を繰り返させることで、より最適な歩行バランスを学習させるとしている。
2月25日に公開したYouTube動画の説明欄には「G1のアルゴリズムを継続的にアップグレードしており、事実上あらゆる動きを学習して実行できる」と記載。G1のカンフーアクションを見たユーザーからは「G1を見ると、ほかのロボットが90年代のものに思える」「ターミネータを目撃した」など驚きの声が相次いだ。一方「CGではないか」とする指摘や「人間による戦争はあと20年もすればなくなるだろう。本当に恐ろしい」といった意見もみられた。
その後、Unitree Roboticsは3月4日にもG1の動画を公開。今度は棒を持った人間にカンフーアクションで接近し、最後に棒を回し蹴りで弾き飛ばす姿を披露した。説明欄では「カンフーボットと“生”でゲームプレイ(スピードアップなし)」と説明し、CGではないことを強調。これを見て「キック後の運動エネルギーの分散制御が大幅に改善されている。安定性のために素早くバランスを再調整できるのは驚きだ」といった分析をするユーザーもいた。
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