「Devin」がアップデート、月20ドルから利用可能に “自律型”と話題のAI開発エージェント
米CognitionがAIエージェント「Devin」をアップデートし「Devin 2.0」としてリリースした。これまでは月額500ドルからのプランしか提供していなかったが、新たに20ドルから利用できるプランを用意した。エージェントの作業効率も向上したとうたう。
米Cognitionは4月3日(現地時間)、AIエージェント「Devin」をアップデートし「Devin 2.0」としてリリースした。これまでは月額500ドルからのプランしか提供していなかったが、新たに20ドルから利用できるプランを用意した。エージェントの作業効率も向上したとうたう。
新プラン「Core」は実質的な従量課金プラン。基本料金は無料で、エージェントを動かすクレジット「ACU」を月20ドル分購入すれば利用できる。ACUがなくなった場合は、1ACU当たり2.25ドルで追加購入する必要がある。ただし、既存プランで提供していたAPIは利用できない。
Cognitionによれば、アップデートによってエージェントのACU当たりの作業効率はほぼ2倍になったという。エージェントがテキストエディタ「Visual Studio Code」上で作業している最中に、コーディングの様子を確認したり、割り込んだりすることも可能になった。複数のエージェント同時に稼働して、タスクを並列で進められる機能も追加したという。
Devinは、Slackなどで受けた指示を基に、まるで人間のエンジニアのように自律してソフトウェア開発を進められるAIエージェント。人間のコーディングを支援する他のAIサービスと区別し「完全自律型」「自律駆動型」と呼ばれることもある。すでにfreeeやDMM.comが導入や検証を進めているといい、各社のテックブログなどで活用法が発信されている。
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