NotebookLMで庁内チャットボット“爆速開発” 舞鶴市がGemini導入
舞鶴市の全職員約1100人が、生成AI「Gemini」を含むGoogle製品を活用。「NotebookLM」で庁内チャットボットを“爆速開発”し、問い合わせ対応を効率化するなどの効果が出ているという。
Google日本法人は6月9日、京都府舞鶴市が、生成AI「Gemini」を含むGoogle製品を活用すると発表した。
舞鶴市デジタル推進課が4月に公開したnoteによると、「NotebookLM」で庁内チャットボットを“爆速開発”し、問い合わせ対応を効率化するなどの効果が出ているという。
同noteによると舞鶴市は2024年9月末にChromebookを950台導入し、25年2月から全職員(1100人)に配布。Google Workspaceのライセンスも1100契約導入し、企業向けWebブラウザ「Chrome Enterprise Premium」、クラウド型グループウェア「Google Workspace」も採用された。
従来はWindowsベースのシステムだったが、「プライベートクラウド、オンプレミス、Windows PCでの構成や、Microsoft 365とWindows PCでの構成なども比較検討したが、マルウェアへの耐性やコスト面から」Google製品での構成を決めたという。
庁内チャットボットを“爆速開発”
実際に利用した感想もnoteで公開。Geminiの前は自治体用のChatGPTを使っており、インターネットの情報を引っ張ることができなかったが、Geminiはネットの情報も引き出すことができ、DeepResearch機能により、ソース付きで確認できるのも便利だという。
また、Windows環境からの移行についての問い合わせが情シスに殺到したことを課題に感じ、「NotebookLM」にFAQを読み込ませて庁内チャットボット構築。2時間ほどでプロトタイプが完成し、問い合わせ件数も3分の1ほどに減らすことができたという実例をnoteで公開している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
全都立校に導入「都立AI」の狙いを聞いた "嘘情報"対策は? GPT-4o miniでいいの?
全都立校に導入されたChatGPTベースの「都立AI」とは何か。「AIによる嘘の回答(ハルシネーション)を信じてしまったらどうする」などのリスクも含め、担当者に聞いた。
「離婚すべきでしょうか」 AI相談員に「メタバース役所」で相談 実証スタート
Webブラウザ上の仮想空間で自治体の各種サービスを利用できる「メタバース役所」で、離婚に関する専門知識を持つAIアバターが相談員として悩みに答える実証実験がスタート。


