日本科学未来館、ロボットの常設展示を一部リニューアルへ “気の利くロボット”など展示 7月2日から
日本科学未来館は、最新のロボティクス研究を紹介する常設展示「ハロー! ロボット」の一部をリニューアルすると発表した。「人と通じあうためのテクノロジー」をテーマに、ロボットなどを新たに6つ展示する。7月2日から一般公開予定。
日本科学未来館は6月12日、最新のロボティクス研究を紹介する常設展示「ハロー! ロボット」の一部をリニューアルすると発表した。「人と通じあうためのテクノロジー」をテーマに、ロボットなどを新たに6つ展示する。7月2日から一般公開予定。
新たな展示の1つが、滑らかに表情を変化させる子ども型のアンドロイド「Affetto」(アフェット)だ。心の動きを表現することに特化しており、人の心理に与える影響を研究するために、大阪大学の石原尚准教授らが開発した。このロボットを通して、目や口の動作を「波」として表すことで、よりスムーズに表情を生成する仕組みを解説する。
“気の利いた行動”を取り、人のパートナーになることを目指すロボット「Indy」(インディ)は、理化学研究所が開発したロボットだ。人の意図をAIによって推定する機能を持ち、人の言葉や声の調子、動きなどを認識できる。取得した情報を元に、自身が次にとる行動を判断するという。
ロボット以外にも、漫画とアニメーションを組み合わせた展示なども行う。人と科学技術の関係を考える「技術哲学」の観点から、人とロボットの付き合い方について紹介していく。
ハロー! ロボットは、日本科学未来館3階の常設展示ゾーンで展示する。開館時間は、休館日を除き、午前10時〜午後5時(入館券の購入と受付は午後4時30分まで)。入館料は大人630円、18歳以下210円、未就学児は無料。
なお今回のリニューアルに伴い、ハロー! ロボットで現在公開中の一部展示を、6月23日で終了する。公開を終えるのは「けんけんロボット」「トーキング・ボーンズ」「耐火性ソフトグリッパ機構」「Pupiloid」(ピューピロイド)「ウマ後肢型ロボット」「漫画『サイド-バイ-サイド』」。
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