Xの過去ポストを自然言語で検索 Twilog初のAI機能「MCPサーバー」 「去年のラーメンのポストをまとめて」もOK
「Twilog専用MCPサーバー」がスタート。「昨日、いいねしたポストってなんだっけ?」などと尋ねれば、AIがTwilogから必要なデータ探し出し、適切にまとめる。
X(旧Twitter)上の投稿をブログ形式で自動保存するサービス「Twilog」を運営するTogetter社は7月7日、過去ログを自然言語で検索できる「Twilog専用MCPサーバー」提供を始めた。
「昨日、いいねしたポストってなんだっけ?」「6月に行ったご飯屋さんについてまとめて」などと自然言語で尋ねれば、AIがTwilogから必要なデータ探し出し、適切にまとめる。
月額500円以上のTwilog課金プランユーザー限定。利用にはMCP対応のAIクライアントが必要で、「Claude For Desktop」(開発:米Anthropic)を推奨している。
MCPサーバーは、外部のデータソースとAIモデルを統合するオープンプロトコル。「Twilog専用MCPサーバー」を通じ、ClaudeやChatGPTのようなAIモデルが、Twilogのデータを読み込んで自律的に対話できる。
Twilogではこれまで、特定のキーワードによる検索は可能だった。MCPサーバ機能を通じて、あいまいな指示や自然な文章で検索したり、AIに回答を読みやすくまとめてもらう、といったことが可能になった。
Claude For Desktopで利用する場合は、Twilog専用MCPのエクステンションをダウンロードし、クリックするかアプリにドラッグして読み込む。表示されたMCPサーバのインストール画面からインストールし、Twilogの設定画面から発行したアクセストークンを入力すれば、利用できるようになる。
Twilogは2009年に個人開発者のロプロスさんが開始。Twitter API有料化に伴い2023年5月にTogetterが買収した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
“AI界隈”が注目「MCP」って何?──KDDI子会社の解説資料が「分かりやすい」と話題
KDDIグループでアジャイル開発事業を行うKDDIアジャイル開発センター社員が公開した、AIモデルと外部データソースやサービスをつなぐ規格「Model Context Protocol」(MCP)の初心者向け解説資料が話題だ。
「Togetter」の苦境に応援チップ集まる 社長「ギリギリまでやり切る」
ユーザーがXのポストをまとめ、公開できる「Togetter」が財務面でピンチに陥り、思い切ったリニューアルを行うと明らかにした。X上では同社を支援する動きも出始めた。
Togetter、Twitter API企業向けプランを契約 停止中のTwilogを買収し機能存続へ
ツイートまとめサービス「Togetter」を運営するトゥギャッターが、Twitter APIの有料化に伴い「Twitter APIのエンタープライズプラン」を契約した。現在サービス停止中の「Twilog」も買収し、機能を取り込むとしている。

