Microsoft、Edgeを“AIブラウザ”に 「Copilotモード」テスト開始

MicrosoftはWebブラウザ「Edge」で、AIが閲覧を支援する「Copilotモード」のテストを開始した。開いている全タブの要約や、ページからの情報抽出などが可能。将来は予約なども自動化する。期間限定無料機能として、日本でも利用可能だ。

[ITmedia]

　米Microsoftは7月28日（現地時間）、Webブラウザ「Edge」の新たな実験的モード「Copilot Mode」（日本では「Copilotモード」）を発表した。日本を含むEdgeを利用可能なすべての地域でWindows版とMac版Edgeで利用できる。

　ユーザーがAIの支援を受けつつWebを閲覧できるというものだ。Microsoftは「クリックを待つだけでなく、ユーザーが次に何がしたいかを予測する。開かれている多数のタブのすべてを理解するためにユーザーと連携する。不要な情報を排除し、スムーズな操作を可能にする」と説明する。

　利用するには、EdgeでCopilot Modeのページを開き、「Turn on Copilot Mode」をクリックするだけだ。（オフにするには［設定］→［AIイノベーション］で「Copilotモード」のトグルをクリックする。）

Copilotモードをオンにする

　Copilot Modeをオンにした状態でEdgeで新しいタブを開くと、下の画像のようなページが表示される。

　便利な使い方としては、開いているすべてのタブの内容を1つのタブ上にまとめさせることができる。サティア・ナデラCEOは自身のXで、Microsoftが「Nature」で発表した複数の論文をタブで開き、その内容をまとめて見せている。

　旅行計画中に複数のホテル候補のタブを開いている場合などに、各タブを行き来せずに価格や利便性を比較するのに便利だろう。

　また、例えばレシピブログではレシピの前後に日常についての感想などが続く場合があるが、Copilotに「レシピだけ抜き出して」と頼むとレシピ部分だけを抜き出してくれる。

ページから知りたい情報だけ抜き出す

　将来的には、ユーザーの履歴や認証情報へのアクセスを許可できるようになる。これにより、サービスの予約などが便利になるとしている。また、中断したタスクを再開できるようになる。Copilotはユーザーが閲覧したコンテンツにアクセスし、バックグラウンドで処理を行って次に何をすべきかを提案する。

作業の再開

　MicrosoftはCopilotモードを「期間限定で無料」の「実験的な」機能と位置付けている。