楽天、“エージェント型”チャットAI「Rakuten AI」提供開始 25年秋には「楽天市場」にも実装予定
楽天は、“エージェント型”をうたうチャットAI「Rakuten AI」の提供を始めた。まずは、楽天モバイル契約者専用のメッセージアプリ「Rakuten Link」のiOS版と、専用Webサイトのβ版で利用できるようにする。
楽天グループは7月30日、“エージェント型”をうたうチャットAI「Rakuten AI」の提供を始めた。「楽天市場」を始めとした同社サービスのAI検索・レコメンド機能などを備える。まずは、楽天モバイル契約者専用のメッセージアプリ「Rakuten Link」のiOS版と、専用Webサイトのβ版で利用できるようにする。
Rakuten AIでは、楽天の主要なサービスを横断するタスクを連携・調整し、ユーザーごとに最適化したサポートの提供を目指す。将来的には、ユーザーの行動を代理するエージェント機能を搭載するほか、各サービスにアクセスできるゲートウェイとして活用したい方針だ。
現時点では、同社サービスのAI検索・レコメンド機能などを備える。例えば、Rakuten AIに「86歳のおじいちゃんへのお土産選びを手伝って。暑くて少し食欲が落ちていそうなので、ツルっと食べやすい麺類がいいかも」と入力。すると、楽天市場で販売するギフトセットの中から、条件に応じたものを提案する。リリース時点では、楽天市場に加え「楽天ラクマ」「楽天ブックス」「Rakuten Fashion」の検索などに対応する。
Rakuten AIの専用Webサイトでは、Web上のAI検索や、画像生成、翻訳、コーディング支援などの機能も提供する。楽天ID無しで利用する場合、利用回数に上限があるが、楽天IDでログインすれば制限なく利用できる。
Rakuten AIには、同社が独自に開発するAIモデルのほか、複数の他社のAIモデルも活用する。AIモデルの詳細については「明かせない」とした。
なお、Rakuten AIは、楽天が2024年11月からRakuten Linkで提供していたAIチャット機能「Rakuten AIアシスタント」の本格提供版という位置付け。Rakuten LinkのAndroid版アプリでは近日中に提供するという。
2025年秋には、Rakuten AIを楽天市場に搭載予定。その他の楽天サービスにも順次導入するとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
楽天モバイル、メッセージアプリ「Rakuten Link」に生成AI機能を搭載 利用するAIモデルは明かさず
楽天モバイルは10月31日、契約者専用のメッセージアプリ「Rakuten Link」にAIチャットbot機能「Rakuten Link AI」を搭載すると発表した。
経産省、楽天の生成AI開発を支援 “長期記憶”で複雑な日本語文脈に対応するLLM構築へ
楽天グループは、経済産業省とNEDOによる国内の生成AI開発支援プロジェクト「GENIAC」の第3期公募に採択されたと発表した。8月から、日本語向けの大規模言語モデル(LLM)の開発を始める。
楽天、“AI三木谷会長”が決算会見に登場 AI生成の映像と音声を利用、淡々と業績を語る
楽天が5月14日に実施した2025年度第1四半期(1月1日〜3月31日)決算の説明会に、同社の三木谷浩史会長をAIアバター化した「三木谷AI」が登場した。
楽天モバイル、AI活用の業務削減効果を公開 楽天Gの“自社AI”導入から約1年
楽天モバイルが、楽天グループが手掛けるAIサービス「Rakuten AI」導入後の成果を公開した。2024年春に導入し、コーディングや翻訳作業、情報収集に活用。社員の活用率は同年10月時点で85%を超えたという。
楽天、AIモデル「Rakuten AI 2.0」シリーズを無料公開 大規模言語モデル&小規模言語モデルの2形態で
楽天グループは、大規模言語モデル(LLM)「Rakuten AI 2.0」と小規模言語モデル(SLM)「Rakuten AI 2.0 mini」の提供を始めた。


