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「優しかった4oを返して」の声に配慮か……ChatGPT、前モデル「4o」へのアクセスを拡大
OpenAIは、ChatGPTのモデルを、最新の「GPT-5」から「GPT-4o」にダウングレードできる対象を拡大した。
OpenAIは8月9日(日本時間)、ChatGPTのモデルを、最新の「GPT-5」から「GPT-4o」にダウングレードできる対象を拡大し、個人向け有料プラン「Plus」(月額20ドル)と、小規模チーム向け「Team」(月額25ドル)のユーザーも利用できるようにした。
同社は8日、最高性能のモデルとしてGPT-5を公開し、4oなど一部モデルを廃止。4oも利用したい場合、最上位プランのPro(月額200ドル)に入る必要があった。
だが、4oとの会話に癒やしを求めていた、Pro以外の一部ユーザーから「5は返答がドライになり、温かみがなくなった」「あまり寄り添ってくれなくなった」などと不評が続出。「#keep4o」のハッシュタグで、「4oを戻してほしい」と訴える声が広がった。
OpenAIはこれに応えたのか9日、PlusとTeamのユーザーにも4oを開放。設定画面で「レガシーモデルを表示」をオンにすると4oを選べるようにした。
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