政府は9月1日、内閣に人工知能戦略本部(AI本部)を設置した。5月に成立したAI推進法に基づき、AIの研究開発・活用を通じたイノベーションを進めるとともに、AIによるフェイクニュースの拡散や犯罪への悪用など、リスク対応も強化する。
AI戦略担当の内閣府特命担当大臣に、城内実(きうち・みのる)衆院議員が任命された。城内氏は自身のXで「世界で最もAIを開発・活用しやすい国を目指し、引き続き尽力する」と述べている。
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