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野菜が“落下中”にAI検品 マルハニチロとロビット、「カット野菜のAIモデル」開発

検査対象が空中を落下するわずかな間に、AI検査を実施。着地前に異常品を排出して選別する。

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 AIロボティクスベンチャーのロビット(東京都板橋区)は12月17日、カット野菜の検査工程を自動化する目的で、AI外観検査装置「TESRAY Gシリーズ」を、食品大手のマルハニチロに納入したと発表した。カット野菜のAIモデルを開発したという。

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カット野菜外観検査装置
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検知例(白菜の変色)

 TESRAY Gシリーズは、検査対象が空中を落下するわずかな間に、AI検査を実施。着地前に異常品を排出して選別する。

 従来の検査では難しかった、良品と色が似ている異物を検出したり、「軽微な変形なら出荷する」といった選別基準を柔軟に選別できる。サイズは業界最小レベルで、既存ラインへの後付けなども可能という。

 マルハニチロの工場で野菜を受け入れる際、目視で検品していた。規格外品や不良品、自然由来の異物などは種類や状態が多様なため、従来の画像検査機では期待通りの検出が困難で、熟練作業者の目視が不可欠だったという。

 

 同社は4月、主力冷凍食品「横浜あんかけラーメン」などを生産する大江工場(山形県)にTESRAY Gシリーズを導入。カット野菜のAIモデルを開発し、高精度に良品を自動選別できるようになった。

 検査基準の統一や精度の向上、選別作業の省人化、労働負荷の軽減、処理能力の向上などさまざまな効果が見込めるとし、今後マルハニチログループ全体への展開を検討する。

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