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OpenAI、エージェント型コーディング向け「GPT-5.2-Codex」公開 長時間開発作業に対応

OpenAIは、最新モデル「GPT-5.2」を基盤とした開発特化型モデル「GPT-5.2-Codex」を発表した。自律的にテストや修正を行う「コーディングエージェント」として、大規模なリファクタリングやシステム移行など長期プロジェクトへの対応力を強化。防御的サイバーセキュリティ機能も備える。有料ユーザー向けに順次提供を開始する。

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 米OpenAIは12月18日(現地時間)、ソフトウェア開発向けAIモデル「GPT-5.2-Codex」を発表した。11日に発表したエージェント向けの最新モデル「GPT-5.2」を基盤に、長時間のエージェント型コーディング作業や大規模なリファクタリング、システム移行といった実務用途に最適化したモデルとして位置づけられている。

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 Codexは、OpenAIが6月に「AIコーディングエージェント」として初代を発表したシリーズで、単発のコード生成にとどまらず、テスト、修正、実行を含む一連の開発作業を自律的に進められる点を特徴とする。

 GPT-5.2-Codexでは、複雑な実務コード作業や大規模なリファクタリング、マイグレーションのような長期プロジェクトへの対応能力を強化したとしている。OpenAIによると、コンテキスト圧縮による長時間の作業維持、Windows環境でのパフォーマンス向上、従来よりも強化されたサイバーセキュリティ能力を備える点が特徴という。

 「SWE-Bench Pro」や「Terminal-Bench 2.0」などの現実的なコーディング環境を想定したベンチマーク評価でも優れた性能を示している。

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ベンチマーク結果(画像:OpenAI)

 サイバーセキュリティ分野については、防御的な用途を重視した設計である点を強調した。OpenAIの社内基準「Preparedness Framework」で現時点で「High」レベルには達していないとしつつも、脆弱性の発見やセキュリティ分析を支援する能力を備えると説明している。

 GPT-5.2-Codexは、まず有料のChatGPTユーザー向けにCodexインタフェースを通じて提供され、今後は安全対策を講じた上でAPIとしての提供も段階的に進める計画だ。また、責任ある脆弱性開示を行うトラストアクセスプログラムなどを通じ、防御的なサイバーセキュリティ分野での活用を促進していくという。

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ChatGPT Plusユーザーも利用可能になっている

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