OpenAI、医療機関向け「OpenAI for Healthcare」発表 HIPAA準拠で組織導入を支援
OpenAIは、医療機関向けの新たな枠組み「OpenAI for Healthcare」を発表した。個人向け「ChatGPT Health」とは異なり、病院などの組織がHIPAA準拠の環境でAIを運用するための専用製品を提供する。データをモデルの学習には使わず、高度な暗号化により、機密性の高い患者情報の安全な取り扱いを可能にするとしている。
米OpenAIは、個人向け「ChatGPT Health」を発表した翌日の1月8日(現地時間)、医療機関・ヘルスケア事業者向けの新たな枠組み「OpenAI for Healthcare」を発表した。個人向けのChatGPT Healthとは別に、病院などの組織が規制環境下でAIを安全に導入、運用するための製品群だ。
「OpenAI for Healthcare」は、医療機関が高品質なケアを維持、向上させつつ提供規模を拡大し、管理業務の負担を軽減することを目的とした、ヘルスケア向けのセキュアなAI製品群という位置づけだ。
米保健福祉省(HHS)が発行する、医療情報の携帯性と責任に関する保護法「HIPAA」(Health Insurance Portability and Accountability Act of 1996)準拠要件を支えることを前提に、組織向けのChatGPTやAPI提供を柱に据えた点が、個人向けのChatGPT Healthと役割が異なる。
複数の米医療機関への「ChatGPT for Healthcare」提供を同日から開始した。臨床、研究、運用の各業務向けに最適化したモデル、医学文献やガイドライン等に基づく根拠提示、院内ポリシー文書などとの連携、退院サマリーや事前承認支援などのテンプレート、院内の既存のID管理機能と連携した統合管理が特徴という。
データの所在管理、監査ログ、顧客管理の暗号鍵などを通じて患者の医療情報などを組織の管理下に置き、入力内容をモデルの学習に用いないとしている。
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