Google、推論特化型「Deep Think」を大幅強化 手書きスケッチから3Dモデル生成も可能に
Googleは、AIモデル「Gemini 3」の推論モード「Deep Think」をアップグレードしたと発表。科学やエンジニアリング等の複雑な課題解決に特化し、スケッチからの3Dモデル生成も可能。「Google AI Ultra」ユーザー向けに提供を開始している。
米Googleは2月12日(現地時間)、「Gemini 3」の推論モード「Deep Think」のメジャーアップグレードをリリースしたと発表した。今回の更新は、科学、研究、エンジニアリング分野における現代的な課題解決を目的としている。特に、明確なガイドラインや単一の正しい解決策がなく、データが乱雑または不完全であることが多い困難な研究課題に取り組むことが目標として掲げられている。
従来モデルと比較して、新しいDeep Thinkは抽象的な理論にとどまらず、実用的なアプリへの応用を重視している点が特徴という。数学やコーディングなどの従来の強みに加え、化学や物理学といった幅広い科学領域でも高度な推論能力を発揮し、複雑なデータの解釈や物理システムのモデリングを支援するとしている。
例えば、手描きのスケッチを解析して複雑な形状をモデル化し、3Dプリンタ用のファイルを生成するというようなエンジニアリングタスクも実行可能になる。
ベンチマークでは、最先端のAIモデルの限界をテストするために設計された「Humanity's Last Exam」で、ツールなしで48.4%を記録したほか、「ARC-AGI-2」では84.6%という高いスコアを達成している。
この新しいDeep Thinkモードは、「Google AI Ultra」プランユーザーを対象に、同日よりGeminiアプリ内で利用可能となった。また、一部の研究者、エンジニア、企業向けには「Gemini API」を通じた早期アクセスプログラムも用意されており、参加受付を開始している。
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