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Geminiアプリに音楽生成AI「Lyria 3」追加 30秒の楽曲を「Nano Banana」ジャケット付きで

Googleは、最新の音楽生成モデル「Lyria 3」をGeminiアプリに統合した。テキストや写真から、歌詞付きの30秒のオリジナル楽曲とジャケット画像を同時生成できる。日本語もサポートし、全楽曲に電子透かし「SynthID」を埋め込むことで安全性を確保する。

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 米Googleは2月18日(現地時間)、Google DeepMindの音楽生成モデルの最新版「Lyria 3」を発表した。既にWeb版のGeminiアプリに導入されており、モバイルでも利用できるようになる見込みだ。テキストだけでなく、写真や動画をアップロードすることで、その雰囲気に合わせたオリジナル楽曲を作成できる。日本語もサポートする。

 lyria
Geminiアプリに既に導入済み

 初代Lyriaは2023年に発表された。2025年のGoogle I/Oで発表されたLyria 2は、YouTubeショート動画向けのサウンドトラック作成機能「Dream Track」などで一部のクリエイターが利用可能だった。

 Geminiアプリでは、ツールとして「音楽を生成」を選択し、チャット形式でプロンプトを入力する。プロンプトにはテキスト、画像、動画を入力でき、「ラテンポップ」などのテンプレートとなるトラックを選択して詳細を追加することもできる。例えば「靴下の片割れが見つかるコミカルなR&Bスロージャム」といったテキスト指示や、愛犬の写真をアップロードして「森で散歩する曲」などと指定できる。

 生成される楽曲の長さは30秒で、楽曲の雰囲気に合わせたジャケット画像も画像生成モデル「Nano Banana」によって同時に作成される。歌詞はプロンプトに基づいて自動生成されるが、自分で書いた歌詞を使ったり、特定のトピックを指定したりすることもできる。

 試しに「90年代のラップ」トラックを指定して犬の写真をアップロードし、「歌詞に日本語でけいこちゃん、お誕生日おめでとうと入れてください。ジャケットは添付の写真をベースにしたバースデーカード的なものにしてください。」と指定してみた。

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トラックを選択し、画像もアップロードしてテキストで説明

 数秒後に、「ご依頼ありがとうございます。90年代のイーストコースト・ブームバップのスタイルを取り入れ、ヒップホップの黄金時代を彷彿とさせる力強いバースデーソングを作成しました。」として、指定した日本語のフレーズを含む30秒の楽曲が生成された。完成した楽曲の修正やジャケットの変更などはできない。

 著作権保護やフェイク対策として、生成されたすべての楽曲には、Googleの電子透かし技術「SynthID」が埋め込まれる。これにより、音声がAIによって生成されたものかを識別可能となり、Geminiアプリ上でファイルをアップロードしてAI生成かどうかを判定する機能も追加された。また楽曲を再生すると最後にGeminiのアイコンが表示されるようになっている。

 gemini

 盗作やアーティストの模倣の対策としては、特定のアーティスト名をプロンプトに含めた場合、それを「幅広い創造的なインスピレーション」として解釈し、スタイルやムードを参考にするものの、アーティストそのものを模倣することはしない仕様となっている。また、既存のコンテンツと一致しないようフィルタリング機能も備えているという。

 この機能は、18歳以上のユーザーであればGeminiアプリを通じて利用可能だ。対応言語は英語、日本語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、ヒンディー語、韓国語、ポルトガル語など多言語にわたる。すべてのユーザーが利用できるが、「Google AI Plus」「Pro」「Ultra」のプランでは、より高い利用上限(生成回数などの制限緩和)が適用される。


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