ニュース
「AIにオールイン」宣言から1年、DeNA南場会長が明かす進捗 「効率化は進んだ。ところが……」(2/2 ページ)
DeNAの「AIにオールイン」宣言から1年。同社の南場智子代表取締役会長が取り組みの進捗を明かした。
「ファウンデーションモデル(基盤モデル)のプレイヤーが、思ったよりも無慈悲だと分かった。2桁兆円のお金をかけ、互いに激しく競争しているため『取れるものは全部取る』というスタンス」(南場会長)
そのため新規事業としてのAIサービス開発では、専門性の深さを重視する。汎用的なAIモデルを開発する企業が手に入れられない専門知やデータなどを活用し、同モデルではカバーしにくい領域を狙う。
また新規事業に向け、AIスタートアップへの出資などにも積極的に取り組んでいるという。物理法則を理解し、自動運転や人型ロボットに使う「フィジカルAI」に関するスタートアップとの協力も視野に入れる。
フィジカルAIの分野では、米国や中国の企業が先行して成果を発表している。一方、南場会長は、フィジカルAIの開発に利用できるデータはまだ一部しかデジタル化されておらず、競争の初期段階とみている。加えて、巨大な汎用モデルが各サービスのベースとなる従来のAI業界とは構造が異なり、利用用途に応じて独自のハードウェアとソフトウェアが発展する可能性があるという。
「日本はハードとソフトのすり合わせが強く、サービスのきめ細かさも世界ダントツ1位だと思う。日本にしかない職人芸や匠の技もある。そうした暗黙知を形式化し、学習させたAIモデルを開発する。『フィジカルAIを使って産業全体をAIネイティブ化する』というスケールの大きい試合をやろうじゃないか。まだまだ日本は勝てる。DeNAはそういうプレイヤーと組んでやっていきたい」(南場会長)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
DeNA南場会長「現在の事業、人員は半分に」 “AIにオールイン”の意思表明 もう半分を新規事業へ
「現在の事業、人員は半分に」 ──DeNAのAI戦略とは。
「AIにオールイン」決めたDeNA南場会長 注目の経営判断、背景は【講演全文】
注目を浴びたDeNA南場会長の「AIにオールイン」宣言。発表イベントにおける南場会長の講演全文を書き起こした。
DeNA「AIにオールイン」の内実 キーパーソンが明かす“リアルな”取り組み
ディー・エヌ・エーが掲げるAI戦略「AIオールイン」。その内実について、同社の住吉政一郎氏(AIイノベーション事業本部 本部長)が登壇したイベントで語った。
ビジネス職もAIでアプリ開発──DeNAの内定者研修をのぞいてきた 「AIオールイン」の実情は
10月2日、DeNAが開催した2026年春入社の内定者向けAI研修をのぞいてきた。
DeNA、AI活用事例を100件まとめた資料を無料公開 エンジニアからクリエイターまで幅広に
DeNAは、社内で集めた100のAI活用事例をまとめた資料を公開した。

