マスクド・アナライズの「AIしてま~す!」
生成AIブームは“情弱ビジネス”で終わるのか? 「大言壮語のSNS」「AIインフルエンサーへの推し活」 たどり着く先は何処か(1/3 ページ)
2022年11月におけるChatGPTの登場から、現在に至るまで生成AIブームが続いています。そこから煽り文句として「副業でもうかる!」「AIの進化で人間の仕事が奪われてリストラ!」「新機能で神アプデ発表」「新たなAIの◯◯が登場!◯◯は即解約!」「AIスキルで転職成功して年収アップ!」「と、大げさで注目を集める言動が繰り返されてきました。
24年9月から開始した本連載ですが、今回で最終回となります。そこで生成AIブームを振り返ってみると、「情弱ビジネスで終わるのでは?」という懸念が残りました。
AI驚き屋による「情弱の錬金術師」
現状の生成AIを取り巻く状況の特徴として、SNSや動画投稿サイトにおけるインフルエンサーの存在が挙げられます。このインフルエンサーは大げさな表現による情報発信で注目を集めており、「AI驚き屋」とやゆされます。その理由はSNSにおけるフォロワー数を増やすためです。
生成AIは素人には判断が難しい分野なので、信用の基準は「誰が言ったのか?」になります。そのためフォロワー数が多ければ、生成AIに詳しい専門家と思わせることが可能です。そこからメディア出演や出版、顧問、業界団体などを通じて権威を高め、ビジネスを展開します。
生成AIに関するビジネスの中でも、特に生成AIスクール・コミュニティーについては問題を指摘する声も上がっています。「副業や転職で稼げる」「生成AIを知らないと失業する」と脅迫してセミナーに誘導し、セミナーでは「本日限定◯◯人まで入会金無料!」と迫り、契約書無しでクレジットカードで支払いさせるケースも存在します。
入会しても提供されるのは初心者向けかつ低品質な教材ばかり。副業はクラウドソーシングの利用を説明するだけで、一向に稼げません。解約したくても、クーリングオフの適用外や1年間の契約縛りを理由に拒否されます。こうした強引な運営体質が受講者や元関係者に指摘されており、被害者の会が結成されているのも確認できます。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
マスクド・アナライズの「AIしてま~す!」
企業への生成AIの導入活用やDX支援を手掛ける、AIコンサルタントのマスクド・アナライズさんが“生成AIの今”を愛を持って解説していく。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia AI+に関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
バイブコーディングで作った公開中のWebアプリ、9割に脆弱性 MSの研究者など調査
-
2
「AIの多少の悪影響は許容すべき」 OpenAIアルトマン氏、“AIが暴走”してなおAnthropicと主張がズレる訳
-
3
主戦場が変わった――“AIによるAI開発”現実に 「新モデルが毎月登場」の裏側、KDDI傘下のELYZAトップに聞く
-
4
2026年のAI開発最前線――「AIによるAI開発」から今後は再帰的自己改善「RSI」へ
-
5
なぜ今? 東芝が「HDD」生産能力を強化 AI時代に狙う「データインフラ需要」の在りか
-
6
国産AI開発「ラストチャンス」の局面へ ノエトラが「44社が出資・国が最大1兆円支援」の追い風を背に向かう先
-
7
【レベル16】3D CADモデルを魅力的に見せよ!
-
8
【Pythonで学ぶデータ分析】PyMC早わかり ~ PyMCのモデルを可視化する
-
9
不正アクセスなぜ急増 原因はAIか、それとも…… 専門家の見解は
-
10
チームみらい安野氏「サイバー攻撃能力の高いAIモデルが拡散」 相次ぐ情報漏えい受け「対応を急ぐ必要がある」
SpecialPR
ITmedia AI+ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmedia AI+をフォロー
あなたにおすすめの記事PR