セキュリティ強化した、法人向けオンラインストレージサービス「WEBooth」がスタート。3150円で1Gバイトの保存領域を利用できる。
エアネットとゼンド・ジャパンは提携を発表した。ゼンド・ジャパンが推進するSIパートナープログラムへの参画と同時に、エアネットが提供する新共用ホスティングにZend Optimizerを標準搭載する。
メール添付では送れない大容量ファイルのやり取りを容易に、かつ安全に行うには? セキュリティ機能の充実により普及が拡大している「オンライン・ストレージ」の活用事例を紹介。
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そして一番のメリットは保守性の高さですね。サイトは運用を開始した後が重要です。何かあったときに対応が悪くて後で苦労する、結局コストがかかるということは避けなくてはなりません。インフラとアプリケーションが切り離されていると、障害が発生したときに、原因の切り分けにどうしても時間がかかってしまうんです。弊社の場合は、社内にアプリケーション開発部隊がいますので、見極めが非常にしやすくなりました。これは、弊社で直接開発を行っていないケースであっても、ある程度当てはまると思います。
事前の提案も、「このサイトですとこのくらいのトラフィックが予想されるので、インフラもこのような構成にしましょう」という連携が取りやすくなりました。
ITmedia どのようなサイトに携わってきたのですか?
例えば、データベース上の情報と連動して、地図上のビルにどのようなテナントが入っているか、駐車場はどこにあるかといったことを表示するWebサービスをAjaxの技術を使って提供しました。またブログのシステムを入れて、登録したユーザーが情報を相互に交換できるサイトも提供しました。こうしたサイトを、だいたい1〜2カ月くらいで開発しています。
我々のように小回りがきく規模でやっている会社のほうが、大手に比べてもマネージドとしてのコストメリットがあると思っています。
ITmedia コスト感はどのように捉えたらいいでしょうか。
我々のサービスはマネージドが標準となっていますので、、専用サーバというレンジで見ると比較的ハイエンドの価格帯ですが、運用管理の観点から自社で専門のエンジニアを採用することを考えると、圧倒的にコストパフォーマンスは良いと思います。1つには、我々自身もシステムにかなり投資していまして、すべての機能を可能な限り冗長化して、監視システムも遠隔で運用できるようにするなど、運用開始後に障害が発生しないことに全力を挙げて取り組んでいます。
これによって我々自身の負荷やコストも下がりますし、結果的に安定運用につながってお客さまにも喜んでもらえる。いい循環が生まれています。
ITmedia 今回、オンラインストレージ市場への参入も発表しています。
これはマネージドのサービスとは別で、共用サーバのレンジになります。今後Webを利用したオンデマンドサービス(ASP)を拡充していく中の1つとして、オンラインストレージ市場を選びました。弊社はグループウェアのASPサービスを2003年から提供しているのですが、オンラインでサービスを受けることに対して、企業側の抵抗感がなくなってきていることを感じています。背景としては、個人のユーザーがこうした市場に慣れ親しんできていることもあるかと思います。
オンラインストレージという市場は、2000年くらいから本格的に始まったものですが、2005年は4割以上くらい市場が拡大したという調査結果もあります。背景には2つの要因があって、1つは回線速度が速くなってストレスがなくなったこと。もう1つはセキュリティ面の向上で、個人情報保護法の施行や日本版SOX法への対応準備などから、アクセス記録(ログ)を取っていることが重要になってきています。こうした機能が最初からサービスの中に統合されていれば、社外とのやりとりでも規定に沿った運用ができるというメリットがあります。
社内だけの利用なら社内サーバのほうが安全でしょうが、昨今、社外との大容量データのやりとりが増えてきています。どうしても素材などを外部のパートナーと継続的にやりとりしなくてはなりません。しかし、容量の関係でメール添付では送れないものも出てきてしまうわけです。こうしたやりとりのログをしっかり残して、何かあったときに確認できることが重要です。
ところが市場を見ている中で、しっかりしたサービスを選ぼうとすると比較的価格が高い。月額1万円以上するものが主流になっています。我々は、自社開発のメリットを生かし、高いセキュリティレベルを維持しながら、手軽な価格帯でサービスを提供したいと思っています。まずは1Gバイトを月額3150円に設定しました。
ITmedia 今回のオンラインストレージサービスの特徴を教えて頂けますか。
弊社の共用ホスティングサービス「WEBooth(ウェブース)」のサービスの1つとして、「セキュアグループフォルダ」という名前でオンラインストレージサービスを提供します。そのほかにも一般的なWebの機能──PHPやPerlなど独自CGIを使えるとか、オプションで迷惑メール対策を提供したりなど、レベルの高いサービスを提供しています。
お客さまによっては、共用ホスティングではなくセキュアグループフォルダを専用サーバ上で利用されている場合もあります。何十、何百Gバイトというデータを扱いたいお客さまに対しては、専用サーバとしてオンラインストレージ機能を提供することもできます。SIサービスグループにより自社で開発しておりますので、こうしたカスタマイズにも対応可能です。
ITmedia 御社の戦略としては、1つはマネージドサービス、もう1つが共用サーバでもオンデマンドサービスで付加価値を付けていくという2本柱があります。
基幹のサービス、フラグシップとしてはマネージドサービスの運用スキルを今後も継続的に高めていきたいと思っています。同時に、SIサービスグループの開発力を生かして、さまざまなオンデマンドサービスを拡張していきたいと思っています。
メール添付では送れない大容量ファイルのやり取りを容易に、かつ安全に行うには? セキュリティ機能の充実により普及が拡大している「オンライン・ストレージ」の活用事例を紹介。
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提供:株式会社エアネット
制作:ITmedia Biz.ID編集部/掲載内容有効期限:2007年2月14日