「キリが悪い──」。せっかく取りかかれた仕事なので、終わりまでやってしまおう! と思ったことはありませんか。「やる気」の予見ができれば、こうしたこともコントロールできるのですが……。
定時をとっくに過ぎた夜のIT商事。そんな中、仕事のキリがなかなかつかずに残業を余儀なくされているタカフミ君。キリが悪いということに加えて、別の理由もあるようです。
タカフミ君 うーん、もうちょっとやっておこうかな。でもなぁ……。
マサヨシ課長 タカフミ君、まだ帰らないのかね?
タカフミ君 あ、はい。ちょっと厄介な仕事に取りかかっちゃったので。
マサヨシ課長 キリが悪いのかね?
タカフミ君 えぇ、そうなんです。このまま帰ると、明日に続きをする時に今の作業状況を思い出さないといけなくなるので、時間が余計にかかっちゃうんです。
マサヨシ課長 ウム。まぁ、それもそうだが、夜は頭が疲れているだろうから、かえって効率が悪くなるということもあるぞ。
タカフミ君 ハイ。おっしゃる通りです。実は、イマイチはかどってないんです。
マサヨシ課長 じゃぁ、今日はこのへんで切り上げたらどうかね?
タカフミ君 何というか、今やっている仕事って、ずーっと先送りにしてきた仕事なんです。それが今日はなぜか取りかかることができたので、このテンションのままやってしまいたいんです。
マサヨシ課長 つまり、後日に回すと、また同じように取りかかれるかどうかが不安ということかな?
タカフミ君 その通りです。
マサヨシ課長 なるほど。「やる気」のコントロールに問題があるというわけだな。
タカフミ君 必要な時に必要なだけ「やる気」が出せたらいいですね。
マサヨシ課長 さっきタカフミ君は、「今日はなぜか取りかかることができた」と言っていたね。これを前もって予測できたらどうだろう?
タカフミ君 あ、それは願ったりかなったりです! 自分のことなのに、その日になるまで読めないから厄介なわけで。
マサヨシ課長 よし、それを予測する方法を教えよう。
1974年、東京生まれ。ブログ「シゴタノ!仕事を楽しくする研究日誌」主宰。学生時代よりビジネス書を読みあさり、システム手帳の使い方やスケジュール管理の方法、情報整理のノウハウなどの仕事術を実践を通して研究。その後、ソフトウェアエンジニア、テクニカルライター、専門学校講師などを経て、現在は仕事のスピードアップ・効率アップのためのセミナーや研修を手がける。デジタリハリウッド講師。著書に『「手帳ブログ」のススメ』(翔泳社)『スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術』『チームハックス 仕事のパフォーマンスを3倍に上げる技術』『そろそろ本気で継続力をモノにする!』、近著に『Life Hacks PRESS vol.2』『LIVE HACKS! 今を大切にして成果を5倍にする「時間畑の法則」』がある。
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