消費電力を3分の1に、NECがカラープリンタなど3機種:仕事耕具
NECは、A3対応カラーレーザーなどのプリンタ3機種「カラーマルチライタ9350C」「マルチライタ5750C」「マルチライタ5400N」を発表した。新開発の省エネASICを搭載した9350CのTEC値は、従来機と比べると約69%の低減だという。
NECは11月20日、A3対応カラーレーザーなどのプリンタ3機種「カラーマルチライタ9350C」「マルチライタ5750C」「マルチライタ5400N」を発表した。価格はそれぞれ31万2900円、9万4290円、10万4790円。12月19日から順次発売する。
TEC値を約69%低減したA3対応の「9350C」
9350Cは、機能を維持しながらCPUの電源をOFFにできる新開発の省エネASIC搭載コントローラを導入したA3対応カラーLEDプリンタ。スリープモード時の消費電力を1.5Wに、「国際エネルギースタープログラム」適合基準のTEC値を2.45キロワット時(kWh)に抑えた。従来機のTEC値に比べると約69%の低減だという。
なおTEC(Typical Electricity Consumption)値とは、プリンタなどのオフィス機器における「1週間の標準的な消費電力量」を示す。稼働状態とスリープ/電源オフ状態をウイークデイにあたる5日間繰り返し、休日2日分はスリープ/電源オフ状態のまま過ごして、その消費電力量を測定したものだ。単位はキロワット時。
印刷速度は、カラー、モノクロとも毎分35枚(A4ヨコ)。ファーストプリントタイムはカラーが6.4秒、モノクロ5.0秒。電源投入時からのウォームアップタイムは28秒以下だという。解像度は1200dpi×2400dpi。
自動両面印刷にも対応。用紙サイズはA3からはがきまでの定形サイズのほか、320×450ミリのA3ノビサイズも印刷できる。最大305×1200ミリの長尺用紙にも対応した。給紙容量は標準トレイが560枚、手差しトレイが100枚。オプションのトレイを2段追加可能で、最大1680枚まで。排紙トレイ容量は400枚までとなっている。
インタフェースはUSB 2.0のほか、100BASE-TXと10BASE-Tに対応したEthernetポートを装備。IPv6にも対応している。大きさは640×665×399ミリ(幅×奥行き×高さ)、重さは66キロ(消耗品を含む)。
小型A4レーザープリンタ「5750C」
5750Cは、小型のA4対応カラーレーザープリンタ。大きさは400×457×415.6ミリ、重さは19キロ(消耗品含む)。こちらのTEC値は1週間につき1.46キロワット時で、従来機に比べると約40%低減した。
自動両面印刷にも対応。A4用紙の印刷速度は、カラー毎分18枚、モノクロ毎分20枚。ファーストプリントは、カラー9秒以下、モノクロ7.5秒以下。スリープモードからのウォームアップタイムは15秒以下、電源投入時は19秒以下となっている。標準トレイは250枚。手差しトレイ(1枚)に加え、オプショントレイ(250枚)を装着することで最大500枚の給紙に対応する。
インタフェースはUSB 2.0のほか、100BASE-TXと10BASE-Tに対応したEthernetポートを装備した。こちらはIPv6には対応していない。
高速電子ソートに標準対応、A4モノクロレーザー「5400N」
5400Nは、A4対応のモノクロレーザープリンタ。TEC値は、従来機に比べて約25%減の2.45キロワット時となる。
印刷速度は、A4用紙で毎分24枚。「高速電子ソート」に標準で対応し、同じデータを複数部連続して印刷する場合、1部目の印刷データをメモリに格納し、2部目以降は格納したイメージデータを印刷する。このため、印刷データを繰り返して転送したり、処理する作業が不要で、PCとネットワークに負荷を加えることなく印刷できるという。
インタフェースはUSB 2.0のほか、100BASE-TXと10BASE-Tに対応したEthernetポートを装備した。本体の大きさは392×425×312ミリ、重さは約20.7キロ(各カートリッジ含む)。
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