あなたの持っている能力は、今の組織内で発揮されているか?:「7つの習慣」セルフ・スタディ・ブック 第七の習慣
私たちは、自分自身でプレシャーやストレスをうまく管理・調整し、求められる以上の成果を出し続けていく必要があります。そのためには、自分自身を「再新再生」するスキルと時間が必要になるのです。
「7つの習慣」セルフ・スタディ・ブック with DVD Vol.8 第七の習慣:刃を研ぐ
実りある人生を送っている人々には共通する習慣があった――1996年に発売されて以来、ビジネスパーソンをはじめとする世界中の人々に多くの影響を与えたスティーブン・コヴィーのベストセラー『7つの習慣』。
7番目の習慣である「刃を研ぐ」とは、日頃がんばり過ぎて疲れがちな自分をいたわり、能力をみがき直し、大きな成果を生み出すための方法を学ぶことです。『「7つの習慣」セルフ・スタディ・ブック 第七の習慣』から、「成長を続ける自分」になるための5編を抜粋してお届けします。
現代社会においては、多くの人が大きなプレッシャーやストレスに立ち向かうことを余儀なくされています。精神的にも肉体的にも常に緊張を強いられ、一息つく間もありません。皆さんは次のように感じたことはありませんか?
- 肉体的にも、精神的にも疲れきっている。その上、新たな仕事がどんどん増える。
- 本も読みたいし、映画も見たい。でもそんな時間はどこにもない。いつになったら自分の時間ができるのだろう。
- お客さんや部下には十分貢献し、高い評価も受けてきた。でも、自分への貢献は何もしてこなかったような気がする。
- 明らかに体力が落ちている。なんとかしなければと思っているが、何もできずにいる。
- 先週の土日も、寝て過ごしてしまった。このところ週末には何も生産的なことをしていない。
- そういえば自然にも長い間触れていない。山や海に行けたら気持ちいいだろうな。
- 新しいビジネス・スキルも身につけたいし、英語の勉強もしたい。でも仕事をこなすので精一杯だ。
- どのくらい学生時代の友人に合っていないのだろう。サークルの仲間は本当に仲がよかったものだけれど。
- 子どもの頃から読書が好きだったのに、最近読むものときたらビジネス書ばかりだ。
私たちの生活環境は年々厳しさを増す一方です。わが国だけでも自殺者は年間3万人を超え、大きな社会問題になっています。
コヴィー博士は、研修や講演活動の中で、よく次のような質問をするそうです。
「あなたの会社や組織で、ほとんどの従業員が現在必要とされている以上の能力を持っている、または持っている能力を発揮させてもらえずにいる。そう感じている人はいますか?」
すると大半の人が手を挙げるそうです。それは世界中どこでも変わりません。そして同じく大半の人々が、より効率的により大きな成果を上げるというプレッシャーを感じているようです。
ハリス・インタラクティブの調査では、「主要な目標を達成する上で、組織が自分の能力をフルに発揮させてくれていると感じている人は、わずか15%しかいない」という、驚くべき結果も出ています。
つまり多くの人は、日々強まるばかりの期待の量と重さに負担を感じている一方で、自分の才能や知性を十分に発揮させてもらえずにいると感じているということです。
それでも、私たちはこうした環境の中で生きていかなければなりません。自分自身でプレシャーやストレスをうまく管理・調整し、良質な人間関係を築き、求められる以上の成果を出し続けていく必要があります。そのためには、自分自身を「再新再生」するスキルと時間が必要になるのです。
- 現在、大きなプレッシャーやストレスとして感じていることを挙げてください。またそれはなぜですか?
- 現在の仕事において、あなたの資質や能力は十分に発揮されていると感じますか?
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