日本文具大賞、グランプリはカール事務器の2穴パンチとデザインフィルのカード型メモ:ISOT 2010
第19回文具大賞のグランプリが発表された。機能部門では、カール事務器の小型パンチ「ALYSIS」、デザイン部門ではデザインフィルのカード型メモ「カードメモ」が受賞した。
7月7日、ISOT(国際文具・紙製品展)2010で第19回日本文具大賞のグランプリが発表された。機能部門ではカール事務器の小型2穴パンチ「ALISYS(アリシス)」、デザイン部門ではデザインフィルのカード型メモ「カードメモ」が大賞に輝いた。
日本文具大賞は文具製品を対象に、機能面、デザイン面において特に優れた文具を選定し、表彰するコンテスト。第19回は、2009年8月1日以降に発表された製品が対象で、機能面で特に優れた製品を表彰する機能部門、デザイン面で特に優れた製品を表彰するデザイン部門の2つにおいて、優秀賞に選ばれた5製品からそれぞれ大賞が選ばれる。
ALISYSとカードメモ以外のノミネートは、機能部門ではゼブラのボールペン「スラリ」、ニチバンのテープカッター「テープカッター直線美 小巻用」、パイロットコーポレーションの万年筆「エラボー」、マルマンのルーズリーフ「書きやすいルーズリーフ ワイド」。デザイン部門では、エーワンのインデックスシール「@mark インデックスマーカー」、おもちゃ箱の三角鉛筆「グルーヴグラファイト 12本入り」、住友スリーエムのはさみ「スコッチ チタンコートシザーズ」、榛原(はいばら)のレターセット「蛇腹便箋 跳びうさぎレターセット」がノミネートされた。
機能部門で大賞に輝いたのは、カール事務器の小型2穴パンチ「ALISYS」。小型パンチに世界初の二重テコ構造を採用することで、従来品に比べ穴あけの負荷を軽減させた。コンパクトなボディ、紙当て部分が邪魔になりにくい構造など、デザイン面にも使いやすさを配慮したという。
デザイン部門では、デザインフィルのカード型メモ「カードメモ」が大賞に選ばれた。タイプライター紙を採用することで、インクが裏映りにくく、31枚入りで約1.6ミリの薄さを実現。1日1枚、メモを使ってほしいという意味も込めて、1カ月分31枚入りだという。
審査委員長の川崎和男氏は「どの製品も、見ただけでは何故この製品が選ばれたのか分からないかもしれないが、手に取れば、いかに利用者の立場に立って製品が作られているか分かる。日本の文具には日本人特有のきめ細やかな配慮があり、世界に誇れる文化だ」とコメントした。
関連記事
- 伸びる「ワイドルーズリーフ」、マルマンから
マルマンの「書きやすいルーズリーフ ワイド」は、折りたたんで使う横長タイプのルーズリーフ。もともと二つ折りしてあり、印刷されたガイドに合わせてさらに三つ折りなどもしやすくなっている。 - 小型パンチに120年ぶりの技術革新!? 2重テコ構造で押す力「半減」――カール事務器
カール事務器によると、小型の2穴パンチはドイツで120年以上前に誕生。以来変わることのなかった構造だが、ALISYSでは初めて2重テコ構造「アシストリンクシステム」を採用し、大型化せずに穴あけ時の力を半減したという。 - 厚さ1.6ミリ、重さ6グラム――カードサイズのメモ帳、デザインフィルから
デザインフィルは、財布や名刺ケースに入るカードサイズのメモパッド「カードメモ」を発売する。 - 切り口がギザギザにならないテープカッター、ニチバンから
ニチバンは、まっすぐな切り口が特長の「テープカッター 直線美」を発売する。少ない力でカットでき、「女性や年配の人でも使いやすい」という。 - 日付順? 優先度順? 7種類の「書類整理専用」シール
エーワンは、日時順に書類を整理しやすい「日付スタンプラベル」、仕事の優先順位を視覚化する「プライオリティタグ」など、7種類の書類管理用シールを発売した。 - 硬度4倍、3Mの「10万回切れる」ハサミ
住友スリーエムのハサミ「スコッチ チタンコート シザーズ」は、従来品と比べて硬度4倍、耐久度は2倍。「上質紙を10万回切れる耐久度」だという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.