同じPDF内の離れたページを同時に参照したい場合:3分LifeHacking
Adobe ReaderやAdobe Acrobatの「分割」機能を使えば、1つのPDFファイルを上下2つの画面で表示するので、離れたページを同時に参照できる。左右に分割したい場合は「新規ウィンドウ」で2画面を左右に並べる方法がおすすめだ。
製品の取扱説明書やリファレンス系の電子書籍など、何百ページからなるPDFでは、離れたページを同時に参照したい場合がある。離れたセクションを並べて表示したい場合のほか、目次を見ながら本文を参照したり、本文を見ながら注釈を参照したり、といった具合だ。
こうした場合、Adobe ReaderやAdobe Acrobatの「分割」機能を使うと便利だ。PDFファイルを表示した状態で「ウィンドウ」→「分割」を選択することで、画面が上下に分割され、同じPDFファイルが上下それぞれに表示される。どちらの画面も独立してスクロールできるので、あるページを上の画面で表示したまま、下の画面で別のページをめくって探すことも容易というわけだ。境界線をドラッグすることで、分割の比率を変えることもできる。以降で解説する。
もっとも、この「分割」機能は上下分割しかサポートしておらず、画面を左右に分割することはできないので、縦長かつ縦書きのPDFではやや窮屈だ。こうした場合は「ウィンドウ」→「新規ウィンドウ」で元のPDFファイルをもう1画面開いたうえで、「ウィンドウ」→「並べて表示」→「左右に並べて表示」を選択するとよい。こうすればPDFを左右に2画面並べ、同時に参照できるので、ワイド画面を活用することができる。2画面はもちろん、同じ手順で3画面以上を並べることも可能だ。
ちなみに、この新規ウィンドウで開くとPDFのタイトルの後ろに「:1」「:2」といった連番が付与される。それぞれのウィンドウを見分ける際には、この数字を手掛かりにするとよいだろう。
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