スマホ写真に位置情報を記録しない設定法:個人情報そのやり方では守れません(2/2 ページ)
写真の撮影場所が分かるくらい、特に問題ないと思うかもしれません。しかし自宅で撮影した写真をそのまま公開してしまうとどうなるでしょうか? たった1枚の写真から、自宅が不特定多数の人に特定されてしまう危険性もあるのです。
LINE cameraでも「位置情報」には注意
スマートフォンでは、もともと用意されているカメラ機能とは別に、あとからインストールしたカメラアプリを使って写真を撮ることもできます。
カメラアプリを使うと、写真を撮るだけではなく、その写真をプリクラのように加工してブログなどにアップして楽しむことができます。そんなカメラアプリの中でも人気なのがLINEが提供している「LINE camera(ライン カメラ)」です。
ただし、LINE cameraを利用しているならば、撮影するときは位置情報の設定に注意しましょう。撮影した写真をLINEをはじめ、ブログやSNSに簡単に投稿できるのがLINE cameraの魅力ですが、うっかり設定を誤った状態で投稿してしまうと、写真に埋め込まれた位置情報から撮影場所などの情報が多くの人に筒抜けになってしまうかもしれません。
撮影場所が知られてしまうのを避けたいときは、LINE cameraで撮影するときにも位置情報を記録しない設定にしてから撮影しましょう。
※この記事は、2014年2月時点の各社サービス内容に基づいて執筆したものです
(つづく)
→連載「個人情報そのやり方では守れません」バックナンバーはこちら
著者プロフィール:
武山 知裕(たけやま・ともひろ)
國學院大学文学部哲学科卒業。パソコン専門誌の編集、ニュースサイトのディレクターなどを務めた後、企業向けIT関連保険の啓発活動を展開。2004年に専門メディアを設立。現在、「Security NEXT」編集長兼、運営会社であるニュースガイア株式会社代表取締役。情報ネットワーク法学会、日本セキュリティ・マネジメント学会会員。
関連記事
- 今さらだけど名刺は個人情報か?
有名企業400万社の担当者情報がダウンロードしまくり――。米国ではそういうサービスも始まっている。確かに営業には便利だが、どうにも納得できない筆者であった。 - あなたが毎日見ているWebサイトは大丈夫? 個人情報を狙う“Webベース攻撃”が増加
シマンテックは、最新のセキュリティ動向をまとめたリポートを公開し、Webベースの攻撃で不正に個人情報を入手する手口が増加していることを明らかにした。 - 1億総情報発信のSNS時代がもたらした「炎上の日常化」と付き合う方法
SNSが普及し、誰でも気軽に情報発信できるようになった半面、連日“炎上”が相次ぐようになった。そのうえ情報量が激増し、ネット社会はより複雑化してしまっている。そんななかで、我々はネットの情報とどう付き合っていけばよいのだろうか。ネット黎明期から約10年以上個人サイトを運営する“ネットのベテラン”たちに話を聞いた。 - 実名登録必須なFacebookを、できるだけ消極的に使う方法
高校の同窓生が集まるFacebookグループができたので、同級生をFacebookに誘うことになった。しかし「本名登録は怖い」という理由でためらう人が多いそう。そこで、他の人から見つかりづらく、消極的にFacebookを使う方法を考えてみた。 - 日本人の不安意識が高い“ネットでの個人情報公開”
SNSなどで個人情報を公開して交流している人は少なくないが、日本人の多くはネットでの個人情報公開に不安を感じているようだ。東京大学と東洋大学、NTTの調べ。 - Webを見ただけでアプリが落ちてきた!? 笑えないスマホ時代の「ルーマニアのウイルス」
スマホでWebサイトを見ただけで、勝手に広告からアプリがダウンロードされるという事案が発生しました。このアプリ自体はウイルスではないということですが、改めてセキュリティの設定を確認しましょう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.