日本人の不安意識が高い“ネットでの個人情報公開”
SNSなどで個人情報を公開して交流している人は少なくないが、日本人の多くはネットでの個人情報公開に不安を感じているようだ。東京大学と東洋大学、NTTの調べ。
総務省によると、日本のインターネット人口普及率は2009年には78.0%(参照リンク)と、ほぼ5人に4人が利用する時代となっている。一方、インターネットでは、個人情報の取り扱いについてさまざまな問題も起こっているが、そうした問題について日本人はどの程度不安を感じているのだろうか。
東京大学と東洋大学、NTTの調査によると、世界10カ国※の男女に「他人によって、自宅住所や電話番号を勝手にインターネットに載せられること」が不安かどうか尋ねたところ、日本は「不安」と答えた割合が83.6%と韓国(91.2%)や中国(90.0%)に次いで高かった。
しかし、実際に被害にあった割合は中国の13.9%や韓国の8.5%と比較して、日本では1.2%と非常に低くなっており、日本人は被害経験が少ないにもかかわらず、他人のネット書き込みに不安を感じる割合が高いと言えそうだ。
個人情報をWebで公開することについて、どのくらい不安に感じているのだろうか。「ネットに自分の顔写真を載せる」ことについて日本では85.2%が「不安」と答えており、調査対象となった10カ国で最も高かった。
また、「ネットに自分の電話番号を書く」(66.7%)、「ネットに自分のメールアドレスを書く」(62.7%)、「ネットで自分のWeb閲覧履歴を収集される」(68.8%)、「ネットにかかわらず携帯電話のGPSで、自分が行った場所の情報を収集される」(66.4%)などを不安に思う割合も高く、それぞれ10カ国中2位にランクインした。
電話による調査で、対象は15〜69歳の男女3300人(各国330人)。調査期間は1月23日から2月3日。
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