老後に不安を感じている人……職業によって違い
老後の貯蓄について、不安に感じている人はどのくらいいるのだろうか。20〜69歳の人に聞いたところ、79.0%の人は「老後に不安を感じている」と回答した。楽天リサーチ調べ。
あなたは老後の貯蓄について不安を感じていますか? 20〜69歳の人に聞いたところ「かなり不安である」(41.6%)と「多少不安である」(37.4%)を合わせると、79.0%の人は老後に経済的な不安を感じていることが、楽天リサーチの調査で分かった。一方、「あまり不安はない」(7.1%)と「まったく不安はない」(2.4%)を合わせても、10%にも届かない結果に。
この結果を職業別に見てみると、「派遣社員・契約社員」「自営業・会社経営」「アルバイト」という人で「かなり不安がある」(各56.3%、54.1%、56.6%)が5割を超えた。一方「公務員・団体職員」(18.9%)や「医師、弁護士、会計士」(18.2%)で、不安に感じている人は少ないようだ。
インターネットによる調査で、20〜69歳の男女1000人が回答した。調査期間は2009年12月9日から12月10日まで。
4人に1人は老後の資金対策「何もしていない」
老後に支給される公的年金について、どの程度期待しているのだろうか。すでに年金をもらっているという人を除いて、公的年金への期待度を聞いたところ「ある程度の生活の助けになると期待している」(36.9%)、「あまり期待していない」(36.8%)がほぼ同数。「公的年金だけで生活できると期待している」と「ある程度の生活の助けになると期待している」を合わせた期待派は40.3%。これは楽天リサーチが2008年に実施した調査の43.3%を3.0ポイント下回り、「公的年金への期待感が薄れていることが分かった」(楽天リサーチ)としている。
全員に、老後のお金のために現在していることを聞いたところ「預貯金(定期預金など)」(59.4%)がトップ。このほか「個人年金保険や生命保険」(39.7%)、「株式投資」(18.4%)、「投資信託」(12.9%)と続いた。また4人に1人は「何もしてない」(25.2%)ようだ。
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