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NEC、組み込みソリューションへの取り組みを強化
携帯電話やカーナビなどに搭載される組み込みソフトが高度・複雑化していることを受け、組み込みソフトを開発するNECグループ各社の窓口が一本化される。
NECは1月21日、組み込みソフトの高度化/複雑化に対応するため「組込みソリューション事業推進センター(仮称)」を、4月1日付けで設立すると発表した。
携帯電話、カーナビ、情報家電などに搭載される組込ソフトが高度化/複雑化するとともに市場が拡大していることをふまえ、NECグループ内で組み込みソリューション関連の窓口を一元化し、各社で行うプロジェクトを調整/推進するのが目的。
顧客のニーズに応えるためには、主に“品質”“生産性”の2点をクリアする必要があるとし、開発プロセスの改善を提案する「コンサルティングソリューション」、組み込み開発を効率化する「ITインフラソリューション」、開発や設計をアウトソーシングする「開発・設計ソリューション」、ソフトを組み込んだ半導体ソリューションを提供する「コンポーネントソリューション」の4つのソリューションを用意する。
21日に行われた説明会では、音声発信操作と同時に着信するとアドレス帳などのデータが消失する不具合のため、約11万台のソフトを書き換えた例や、ソフトの不具合により携帯電話を回収した費用が130億円に達した、といった例を挙げながら、「組み込みソフトの開発規模が肥大化、期間が短縮化されていることにより、開発予算を圧迫する。改善は急務」(NEC執行役員の丸山好一氏)と述べた。
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