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KDDI子会社、6月を目標にイリジウム携帯電話を再開
KDDIネットワーク&ソリューションズは、衛星携帯電話「イリジウム」サービスを再開する。大規模災害発生時の自治体や企業の利用を見込む。
総務省の電波監理審議会は4月13日、KDDIネットワーク&ソリューションズ(以下、KNSL)に対し、衛星携帯電話「イリジウム」の免許を認める答申を出した。KNSLでは申請の理由を「災害が起こったときの通信手段として、自治体や企業のニーズに応えるため」としている。
サービス再開にはまだ総務省への登録が必要で、「順調に認可が下りれば、6月に始められそうだ」(KNSL)としている。
イリジウムでは地球の周りを周回する60個以上の衛星で、地球上全エリアをカバーする。設備を所有する米Iridium Satelliteがサービス提供していた。日本では「日本イリジウム」が運営していたが、経営難で閉鎖したといういきさつがあった。KNSLでは「衛星や地球局などIridium Satelliteの設備をそのまま使うので、一から新規で事業を起こすのと違い、経営的にもそれほど負荷は重くないはずと判断した」と説明している。
KNSLは、KDDI系列の4社と、KDDIの法人向け営業部門が統合して、2004年11月に設立された会社。衛星を利用して通信を行うインマルサットなどのサービスを提供している。
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