Symbian標的のトロイの木馬、新たに52種類発見
Symbian OS搭載のSeries 60携帯電話を標的とした新たなトロイの木馬が多数発見された。人気ソフトを装ったファイルにマルウェアが含まれている。
携帯電話向けのウイルス対策ソフトメーカーSimWorksは4月20日、Symbianを標的とした未知のトロイの木馬52種類を発見したと発表した。
これらトロイの木馬は一見、「BitStorm」「BugMe!」「Cosmic Fighter」といったSymbian向け人気アプリケーションのクラックバージョンに見えるが、アプリケーション自体のインストールファイルとともに、「Cabir」「Locknut」など既知のマルウェアを仕組んだファイルが含まれているという。
今までのところ感染拡大の報告は寄せられていないと同社は説明。しかし、52種類すべてを1つのサイトに掲載すれば、そこからのダウンロードはロシアンルーレットのような状態になり、携帯電話がクラッシュして工場でのリセットが必要になったり、もっと悪い場合は連絡先などのデータがすべて失われる恐れもあると警告している。
標的となっているのはSymbian OS v6.1以降を利用したSeries 60携帯電話で、Nokia 3650/6600/6630などがこれに当たる。一方、SonyEricsson P900/910、Motorola A925/1000などUIQベースのSymbian携帯は影響を受けないという。
SimWorksではユーザーに対し、知らない相手からのファイルは受け取らない、未知のソースやクラックサイトからアプリケーションをダウンロードしないといった注意を払うよう呼び掛けている。
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