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ドコモとNEC、植物原料を使ったFOMAを試作

ドコモとNECが、植物原料プラスチックを使ったFOMAを試作。ポリ乳酸に補強材としてケナフ繊維を添加した、ケナフ繊維強化バイオプラスチックを使っている。

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 NTTドコモとNECは6月9日、植物原料のプラスチックを使ったFOMAを試作したことを発表した。「N900iS」をベースに開発したもので、スペックはN900iSと同等になる。

 ケナフ繊維強化バイオプラスチックを使ったFOMA

 植物原料素材として使われたのは、NECが開発し、2004年9月に発売された同社製ノートPCの部品の一部に採用されたケナフ繊維強化バイオプラスチック。植物を原料とするポリ乳酸に補強材としてケナフ繊維を添加したもので、ポリ乳酸を素材としたバイオプラスチックに比べて耐熱性や強度面でのメリットがあるという。

 ケナフ繊維強化バイオプラスチックが使われたのは、LCDリアやアウトカメラ周り、キーリア、キーフロント部などのケースと、リアカバーの計5カ所。試作機は、愛知万博でドコモ関係スタッフの連絡用として使われるほか、万博内での展示も予定している。

 ドコモが植物原料の携帯を試作したのは、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズとの共同開発によるムーバの試作機に次いで2モデル目(4月21日の記事参照)。FOMAとしては初の取り組みとなる。製品版への植物原料プラスチック採用の取り組みも進んでおり、premini-IISのマクロ切り替えスイッチには「とうもろこしプラスチック」素材が使われている。

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