ニュース
エプソン、MP3デコーダ機能内蔵LSIを夏から量産
カメラ付き携帯向け表示コントローラLSI「Mobile Graphics Engineシリーズ」に、MP3プレイヤー機能向けの機能を搭載したチップが追加された。
セイコーエプソンは、携帯電話向けの表示コントローラLSI「Mobile Graphics Engineシリーズ」に、新製品「S1D13761」を追加した。近日中にサンプルを出荷、夏頃から量産を開始する。サンプル価格は945円。
Mobile Graphics Engineシリーズは、カメラ付き携帯電話向けの機能を強化しているLSI。S1D13761では、MP3デコーダ機能を搭載しており、サンプリングビットレートは32〜320kbpsに対応している。このチップをベースバンドエンジンやCMOSセンサと組み合わせることで、MP3プレイヤー機能とカメラ機能を搭載した携帯電話端末を安価に実現できる。
対応する音楽ファイルのフォーマットはMP3のみで、AAC、WMAなどには非対応。「初の対応ということで、ワールドワイドに見て主流と思われるMP3にまずは対応した。他のフォーマットについては、今後ライセンスなどの問題を解決しながら対応を進めることになる」(エプソン広報部)
関連記事
- “回転型には必須”〜エプソンとルネサス携帯向けシリアルインタフェース
「液晶が回転したりひねったりする携帯にはマスト」──。携帯多機能化に伴い、ヒンジ部を通る配線が急増しているのに加え、複雑な形状のヒンジが増えてきたことで、液晶表示用のインタフェースのシリアル化が求められている。各社がさまざまな規格を提唱しているが、エプソンとルネサスは、共同開発したMobile Video Interfaceを無償で仕様公開。デファクトスタンダードを目指す。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.