2015年7月27日以前の記事
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日米のモバイルアクセス環境、どこが違う? Interview(3/3 ページ)

海外出張時などに便利なローミングサービスで知られるiPass。現在はセキュリティに注力、法人ユーザーのニーズに応え、シンプルな使い勝手のモバイルアクセスサービスを提供している。

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 EPMの大きなきっかけになったのが、猛威をふるったコンピューターウィルスBlaster騒ぎだったという。社内ネットワークには何重にもゲートを設けているため、社内で感染したPCはほとんどなかったが、社外からアクセスしてくるノートPCがウィルスに感染し、問題になった。どのPCが誰の持ち物で、WindowsやInternet Explorerのパッチファイルや、アンチウイルスソフトはどのバージョンが入っているか、といったところまで、情報システム部門が社員のPCを管理しなくてはならなくなったのだ。それまでの「ユーザーIDとパスワード」「トークン」という認証方法に加え、3つ目のファクターとして「ユーザーとPCのひも付け」というニーズが出てきたと言える。

バックエンドは複雑でも、使い勝手はシンプルに

 デバイスIDは、iPassのクライアントソフトに統合される予定だが、EPMはリモートアクセスとは切り離して商品化される。“自宅からADSLでアクセス”など、社外のイーサネットからiPassのクライアントソフトを使わずにアクセスした場合などにも利用できるようにするためだ。

 「iPassのライバル会社はどこになるのでしょう?」という質問に対し、菊地氏は「現在、我々と同じようなサービス、つまりリモートアクセスとセキュリティの両方にフォーカスしたサービスを提供しているところはないだろう」と答えた。「企業の非常に多様なニーズに応えていけるところで、我々は他社と差別化を図っていきたい。ユーザーの使い勝手はシンプルに、しかし我々のバックエンドは複雑──それがiPassの特徴なのです」

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